中原の虹 第三巻
第四巻 | 浅田 次郎 |
町長選挙 | 奥田 英朗 |
戦国自民党50年史―権力闘争史 | 板垣 英憲 |
中原の虹 第三巻 (2007/05/16) 浅田 次郎 商品詳細を見る |
中原の虹 第四巻 (2007/11/06) 浅田 次郎 商品詳細を見る |
ついにこの大長編も読み終えてしまう時がやってきた。
とはいえ『蒼穹の昴』の時のような喪失感はあまり感じず、まだまだ先が続きそうな予感。
このシリーズは恐らく浅田次郎のライフワークとなるだろう。
物語は様々な方向、時代から、中原を目指す満州族の野望を描き、ついに主人公張作霖が万里の長城を越える。
登場人物が多いのは相変わらずだが、どれもみな個性的で魅力たっぷり。
是非ともまた続きを期待したい。
★★★★★
町長選挙 (2006/04) 奥田 英朗 商品詳細を見る |
奥田英朗の『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』でお馴染みの医師伊良部シリーズ第三弾。
とはいえこれまでとは明らかに異質で、登場人物が実在の有名人をモデルにしている事がすぐにわかる。
はっきり言えばナベツネ、ホリエモン、黒木瞳である事は明らかなんだけど、それゆえにどうしてもその人の顔が浮かんできてしまい、イメージが束縛されてしまう。
主人公伊良部も、これまでの何かハチャメチャだけど結局は患者を治してしまうという名医ぶりが影を潜め、単なるわがままな奴になってしまっている。
注射をするナースも、これまでの謎めいた所が、意外に底の浅いつまらんキャラを明らかにしていまいちょっと興醒め。
★★★
戦国自民党50年史―権力闘争史 (2005/12) 板垣 英憲 商品詳細を見る |
自民党の戦後50年をまとめた本。
小泉さんの登場の頃に書かれたもので、未来が明るく書かれており、先日の選挙の結果を思えば涙なくしては読めない。
内容はほとんど既知のものばかりだが、中には知らなかったエピソードも。
しかしそれにしても文章が掘り下げが足りず散漫。
話もあちこちに飛んだりしてまとまりがなく、やっつけで書いた印象。
残念。
★★