今こそ日本人が見直すべき教育勅語 | 濤川栄太 |
教育勅語と軍人勅諭
こうしてぼくらは戦争にひきこまれた | 韮沢忠雄 |
小沢一郎の政権奪取戦略 | 大下英治 |
響きと怒り | 佐野眞一 |
今こそ日本人が見直すべき教育勅語―戦後日本人は、なぜ“道義”を忘れたのか 濤川 栄太 (1998/05) ごま書房 この商品の詳細を見る |
教育基本法の見直しなど、教育改革が叫ばれる昨今、戦前の教育の基本であった教育勅語に関する本を読んでみた。念のため肯定的な見方と否定的な見方両方読んで公平な判断をしようと思った。
戦後一貫して、教育勅語は修身教育とセットで「軍国教育の要として戦争に突き進んでいった諸悪の根源である」というのが一般的な論調だった。俺ももちろんそう教わってきた。
しかし実際どんな事が書かれていたのか、この本を読むまでは今まできちんと知らなかった。
実際に修身の教科書と併せて読んでみると、社会や親兄弟に対する忠孝と貢献と助け合い、慎み深い謙譲と思いやり、という素晴らしいものである。こういった日本人の伝統的なこの精神こそが、個人の権利ばかりが主張される現代の教育に最も欠けているものだとハタと気がついた。
これに反対する人は要するに「朕惟フニ」「我カ臣民」「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」というあたりが気に食わないのだろう。
もちろんこういった今の時代にそぐわない部分は直すとして、全体的なこの精神を現代の教育に復活させるべきではなかろうか。それなら文句ないよね? え、それでもダメなの???★★★
小沢一郎の政権奪取戦略 大下 英治 (2005/03/09) 河出書房新社 この商品の詳細を見る |
これは正直気持ち悪かった。徹底して小沢一郎という政治家をあたかも聖人君子であるかのように美化し、褒めたたえるのみ。まるで宗教家のプロパガンダ本を読んでいるかのような錯覚に陥って、最後まで読み進めるのが苦痛で仕方なかった。もうちょっと批判的な面もないと一冊の本としてもバランスに欠ける。★