振り返ってみたらもう三ヶ月も読書日記をサボってしまっていた。
去年は年間通してあまり本を読めなかったけど、さかのぼってひと月ずつ思い出してみよ!!!
まずは10月。
明治・大正・昭和天皇の生涯 | 新人物往来社 |
国家の自縛 | 佐藤優 |
日本共産党 | 筆坂秀世 |
これがビートルズだ | 中山康樹 |
超ブルーノート入門 | 中山康樹 |
明治・大正・昭和天皇の生涯 愛蔵版 (2005/11) 新人物往来社 この商品の詳細を見る |
明治・大正・昭和三代に渡る天皇の生涯を写真満載で綴った本。
残された写真の極端に少ない明治天皇、顔すらほとんど馴染みのなかった大正天皇、そして年を召した老人のイメージの強い昭和天皇の若き日の姿など、貴重な写真が多く資料も豊富で非常に面白かった。手元にずっと置いておきたいまさしく愛蔵版。★★★★★
国家の自縛 佐藤 優 (2005/09) 産経新聞出版 この商品の詳細を見る |
以前読んだ「国家の罠」が中々面白かった元外務省職員による本。高校時代の友人に勧められて読んでみた。その幅広い知識は少々難解な部分もあり、特に「ネオコンの定義」に関する記述などは頭の弱い俺には正直チンプンカンプンだった。
それにしてもこの人の頭の回転の速さには舌を巻く。そしてこれまでの外交の最前線の数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験談も、その駆け引きの大部分は国家機密に関する事なので詳細は明らかにしないものの、それでも充分に血湧き肉踊る。★★★
日本共産党 筆坂 秀世 (2006/04/15) 新潮社 この商品の詳細を見る |
不祥事で離党した元日本共産党幹部の暴露本ということで、この手の本にありがちなさぞかし憎悪のこもったものかと思っていたが、案外拍子抜けだった。日本共産党に常に存在する悪しき体質の批判は、外から見ていても充分わかる部分ではあるし、しかもそこに憎悪はあまり感じられず、逆に中にいた人だからこそできる内状批判には党に対する愛情すら感じた。
それにしてもこの政党、どこかで根本的に生まれ変わらなければ近い将来に間違いなく破滅する。しかもかなり緊急を要するこの問題、現在の指導部にはそれに対する危機感は果たしてあるのだろうか?
俺は個人的にはこの政党は、こう言ってしまっては何だが、権力による汚職やスキャンダルを追及することのできる唯一の(他の政党にはその資格はない)ある種「必要悪」だと思っているので、国会や地方議会に一定の議席は必要だ。なのでこのままなくなられてしまうのは非常に困るのよ。ね。★★★