「よど号」事件122時間の真実 | 久能靖 |
反日に勝つ「昭和史の常識」 | 渡部昇一 |
廃墟探訪 | 中田薫 |
「よど号」事件122時間の真実 久能 靖 (2002/02) 河出書房新社 この商品の詳細を見る |
以前この著者の「浅間山荘事件の真実」を読んだ時にもそう思ったが、犯人側、警察側、どちら側でもないマスコミとしての見方は、事件全体を俯瞰するにはとてもわかりやすかった。
この本も同様にこれまで沢山出ているよど号事件がらみの本の中では、起きた出来事を冷静に正確にたどっているところが評価できる。事件の事を知りたい人はこれをまず最初に読んでおいて、それから犯人のその後や、警察側から見た出来事を追っていくのが理解しやすいだろう。★★★★
反日に勝つ「昭和史の常識」 渡部 昇一 (2006/01) ワック この商品の詳細を見る |
歴史というものはちょっと視点を変えるだけで全く違ったものになる。その時々の施政者の思惑でどうにでも変えられる事が出来る。そして現代においてはそれにマスコミという強力な武器があればなおさらだ。
戦後「戦前の日本は全てが悪だった」とずっと教えられてきた。マスコミぐるみでそう誘導してきた歴史の見方がここにきてほころびを見せ始めてきている。そうする為に無理に作り上げられてきた様々な「嘘」が明るみになってきたから。俺も大いに騙されつつけてきた。その怒りは大きい。それだけにその嘘がわかった事による国民的な反動は今後かなり大きいものになることが予想されるので注意しなければいけないが。
それにしても見方一つで歴史はこうも違うものか。目から鱗。★★★
廃墟探訪 関根 虎洸、中筋 純 他 (2002/10) 二見書房 この商品の詳細を見る |
最近廃墟マニアであるクボフミト氏と意気投合したことで、数年前にブームになった廃墟本を再び読んでみたくなった。
それにしても廃墟、この美しさはどこから来るものであろうか。それを作った人の思い、そこに多くの人が集まっていた頃の残像、そして誰からも必要とされなくなった単なる物体としての持つ無常感、こういったものが集結して大きなパワーをもって迫ってくるものが廃墟の美しさではないだろうか。
考えてみたら古代遺跡なんてのはスケールの大きい廃墟だよね。
ところで12月15日のエントリで紹介した河口湖畔のリゾートマンション廃墟が、正月にたまたま見た「DOORS」とかいうバラエティ番組で肝試し的ロケに使われててベックラこいたぞ。そのコーナーの前にはええじゃないかに乗ってたし、みんな考えるこたぁ一緒だな。★★★★