2010.7.5
さあいよいよ出発当日。
子供の頃からの夢が叶う瞬間がやってきた!!!!!
上野駅に発車1時間前に着き苫小牧までの乗車券を買う。
コンビニで飲み物などを揃えていざ13番線へ。
30分前くらいには入線してくるもんだとばかり思っていたがなかなか入って来ない。
ずっとカメラを構えたまま待ち続ける事、ようやく入ってきた!
ついに夢にまで見た北斗星との対面だ。
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電源車カニ24を先頭に推進運転でゆっくりゆっくりと入線してきた北斗星。
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急いで先頭へ回り機関車へ。
EF81北斗星仕様。
あとになって知ったのだが、長らく北斗星を牽引し続けたこの古豪EF81はこの一週間後に新鋭EF510に置き換えられる運命を待つ身だった。
いわば最後のご奉公の期間だったわけで、どうりでカメラマンが多かったわけだ。
最後の勇姿に間に合ってよかった。
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そうこうしているうちに発車ベルが鳴り響きいよいよ乗り込む。
19:03上野駅を発車!
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通路を歩いて・・・、
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ついに部屋に到着!
B寝台個室デュエット。
広さも居住性も何の問題もない。
デュエットは上段と下段と分かれており、今回チケットが取れたのは上段側なので、窓が曲面になっており晴れた日には星が綺麗に見えるらしいのだが、この日は生憎の雨模様。
次の機会の楽しみに取っておこう。
同じ寝台列車のカシオペアは豪華さを売りにしているが、個人的には寝台列車ってこれで充分だと思う。
なにも高級ホテルのような快適空間は求めていない。
夜行列車の情緒さえあればそれでいいのだ。
現行の24系25形が老朽化している北斗星、近い将来新型車両ということになるのならこちらも豪華路線を打ち出してくるのかもしれないが、出来る限りこの昔ながらの夜行列車情緒を残して欲しいものだ。
も、も、もちろん一度は乗ってみたいけどね。カシオペア。
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初めての寝台列車体験に続いてはまたしても初めての体験。
それは食堂車!!!
これも小さい頃は憧れたもんだが、一度も経験した事がなかった。
北斗星の食堂車グランシャリオは21時頃までのディナータイム、その後のパブタイムに分かれている。
ディナータイムは7,800円のフランス料理コースと5,500円の懐石御膳があるらしいのだが、そんな豪華なもんはいらないので、比較的リーズナブルなパブタイムまで待った。
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パブタイムではミニサラダ付きビーフカレーが1,200円。
市場価格と比較したらもちろん割高だが、この値段で念願の食堂車での食事の夢が叶うのであれば安いもの。
普段だったらカレーにレーズンは許せない派だが、今日はもちろん許す。
また一つ夢が叶った。
さてそうこうしているうちに23:30に仙台を出ると列車はしばらく停まらない。
一ノ関くらいまでは夢中で窓の外を見たりしていたが、程よく腹も満たされたので急激に眠くなってきた。
乗る前は興奮と振動でまともに眠れないのではないかと思っていたが、心配無用。
いざ灯りを消して横になると程よい振動とレールの刻みが心地よく、すぐに眠ってしまった。
青函トンネルに入った時の轟音で一瞬目が覚めるが、あまりにも長く単調なのでまたすぐに眠りに落ちる。
青函トンネルを抜けていよいよ北海道に上陸した頃には外も明るくなってきた。
ここらでしっかり目を覚ます。
何故なら函館駅で機関車の付け替え作業と朝食の駅弁が運び込まれるから。
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まずは先頭に行って電気機関車の切り離し作業。
おっと!?
EF81だとばかり思っていたのがED79になっている!
いつの間に???
そうだった、青森で付け替えていたはずだ。
熟睡していたので全く気付かなかった。
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切り離しが終わり、今度は反対側に走る!
ここ函館駅では折り返しとなり、前後が反転する。
いた!
カコええええええええ!!!!!!
と思う間もなく無情に発車のベルが鳴り響く。
付け替え作業は非常にスピーディーだ。
DD51北斗星仕様のヘッドマークを付けた先頭の勇姿を撮りたかったが間に合わず・・・。
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函館駅では列車内に朝食用の駅弁が運び込まれる。
個数限定なので、すぐに食堂車に行って弁当を購入。
ほたてめしとかに寿司弁当。
そして列車は海沿いの線路をひた走り、ずっと素晴らしい景観が続く。
そしていよいよ10:19、最初の目的地苫小牧に到着!
15時間に及ぶ寝台列車の旅もついに終わりを告げる。
名残惜しいが、また必ず乗りにくるぞ!!!!!
その日まで待ってろよ北斗星!!!!!
ホームに降りるとそこには単行ローカルのキハが停まっていた。
いよいよ北海道に降り立ったのだ。