『2010北海道旅行 4 ~昭和新山・メジロ牧場編~』より続く。
2010.7.8
さあ北海道もこの日で三日目。
いよいよ今回の旅のメインイベント、室蘭への旅です。
今回の北海道旅行を計画中、TVではあるドラマが進行中だった。
そう、『Mother』。
この日記でもこれまでしつこいくらい触れているが、放送期間中俺の涙腺から一体何度涙を搾り取ったのかわからない、それどころかいまだに見返してはそのたび号泣の嵐、文句なしに史上最高のTVドラマだ。
このドラマの初回の舞台が室蘭。
室蘭が舞台になったのは第一回目のみだったが、この第一回目の室蘭の映像どれを取っても全てが強烈に心に残る印象的シーンばかりだった。
最初のうちは北海道旅行とドラマは結びつかなかったが、計画を立てているうちに出発点かつ最終地点の苫小牧と、宿泊地の洞爺湖、室蘭はちょうどその中間に位置するではないか!
これに気付いた瞬間に、『Motherロケ地、室蘭つぐみちゃんの足跡巡り』をしようと思い立った。
実はこういうの,結構好きなのね♪
『Mother』登場以前の俺の中での史上最高傑作ドラマ『白線流し』。
その白線流しの舞台である長野県松本市もその後訪れて、「おーここが渉と園子が向かい合った踏切だ~♪』なんて事をやってたわけで、韓流スター好きのおばちゃんが韓国に行ってしまうのを決して笑えないのだ。
そうと決まればあらかじめロケ地を下調べしてgoogleマップで場所を確認して、この日が来るのをとても楽しみにしていた。
↑
っとその前に洞爺湖に来たらここを忘れては行けない。
↑
展示物も充実しているし、この国技館を模して作られた建物といい、かなりの金をつぎ込んでいる。
時折しも世間は大相撲バッシングの嵐。
この記念館も自分たち以外お客さんはいなかったが、どんなバッシングにも負けず、郷土が生んだ英雄をいつまでも誇りに思って欲しい。
↑
室蘭はコンビナートの町。
立ち並ぶ備蓄タンクが一種独特の景観を作り出す。
↑
初日に通った白鳥大橋を再び渡り、室蘭港を一望できる祝津公園へ。
ここからの景色は素晴らしい。
↑
そこからほど近い断崖絶壁に面した展望台からは内浦湾を一望できる。
室蘭には景色のいいポイントが沢山ある。
↑
さあまず最初のつぐみちゃんの足跡はここ。
つぐみこと道木怜南が通っていた小学校。
この円形校舎が印象的だった。
授業のシーンでも教室の形状から実際にこの円形校舎を使ったっぽいよね。
第一話の怜南の登校シーンで校庭で何かを拾っていたんだけどあれは何だったんだろう?
↑
そして次は怜南が失踪した港。
関係者以外立ち入り禁止区域だったので、これ以上先には進めませんでした。
あの先の突堤でダッフルコートを着た失踪直前の怜南が鳥の羽を持って羽ばたこうとするシーンは印象的だった。
背景のコンビナートもまさしく同じ。
↑
漁師が怜南の母にマフラーを突きつけた小屋もちゃんとあった。
ここから一旦街に出て一山超えて断崖の海沿いを進むと室蘭の名所地球岬がある。
Motherには出て来なかったが、折角室蘭まで来たらここに行かない手はない。
しか~し!
山道を登っていたら急速にガスが出てきてしまった。
地球岬に着いた頃には視界もほとんど効かないくらいの濃い霧に包まれていた。
↑
ご覧の通り。
↑
ありゃ~残念!
気を取り直してここからドラマでも奈緒が車を飛ばしていた海沿いの道を進む。
しかしこの道、途中未舗装の地点もあり、すれ違うのも難しいくらい狭い上に、視界の効かない濃霧と、はじめて車を運転する初心者にはかなり難易度が高かった。
途中誰とも行き違わなくてよかった~。
↑
そんな道を緊張しながらしばらく走ってついたのが、ここイタンキ浜。
そう、あの第一話で、渡り鳥を見た怜南が自由に大空を飛ぶ鳥たちに向かって「怜南もつれてって~!」と叫び、それを見た奈緒が怜南を抱きしめ「私あなたを誘拐しようと思う。あなたのお母さんになる。お母さんて呼べる?」「おかあさん、おかあさん、怜南のおかあさん!!!」と泣き叫ぶ、ハンカチが何枚あっても足りないあの最大の名シーンの砂浜だ。
↑
もちろん「ちえりもつれてって~!!!」やったさ~。
当初の予定ではつぐみの足跡巡りはこれにて終了。
ここで大仕事が待っていた。
二日前にこすって作ったバンパーの傷。
これをコンパウンドで磨いてレンタカーを返すまでに目立たなくする作業。
そのために近くのカー用品屋さんに行った。
よく分からなかったので、若くてかわいい女性店員さんに聞いてみたらとても親切に教えてくれた。
彼女に商品を選んでもらってやり方まで詳しく教えてもらって店を出て駐車場で作業に取りかかろうとしていたら、わざわざその店員さんも店を出て様子を見に来てくれた。
折角なので彼女にお手本をやってもらったら快く応じてくれた!
「こうやって、こうやるんですよ~♪」
なんて親切なんだ!!!
初日の苫小牧のバスの運転手さんといい、北海道の人の優しさには胸が熱くなる。
お陰で真似してやってみたら、さすがに大きい傷は隠れようがないが細かいものはほとんど目立たなくなった。
これなら・・・何とかなるんじゃないか?
淡い希望がわいてきた。
しかしそれだけではなかった。
ちゅーが世間話の流れで北海道にMotherのロケ地巡りをしに来たと話したら、
「それじゃあ英国館行きました?」と彼女。
「英国館?」
「はい。つぐみちゃんが先生とクリームソーダを飲んだ喫茶店です。」
「うwぁっぁぁぁあ行きたい!!!場所教えて!!!」
彼女は親切に行き方まで丁寧に教えてくれた。
洞爺湖まで帰らなければと言うと、
「まだ急げば間に合いますよ!」
うや~ここまで言ってくれたら何としても行かなくっちゃ!
なんて親切な店員さんなんだ~!!!
オートハローズ東室蘭店のえりちゃん!ありがとう!!!!!
↑
そしてえりちゃんに教えてもらったここが英国館!
↑
中に入ると、おお!ここだ!この窓際の席だ!!!
机の配置は若干違うけど、確かに奈緒がカレーを食べ怜南がクリームソーダを頼んだあの席だ!!!
↑
一日に一回黄色が出現するという床屋さんのくるくるも実在する。
お店のマスターとママもとても気さくな人で、Motherのために埼玉から来たと言ったら「わざわざ埼玉から!?」と驚いて色々親切にしてくれた。
ママさんは昔浦和の伊勢丹で働いていたらしくて親近感も持ってくれたようだ。
↑
色々好きに写真を撮らせてもらっていたら、こんなものを見せてくれた。
おおお!Motherの台本と松雪泰子さんのサインだ!
ちなみにママさんによるとこの撮影の時、室蘭は吹雪いていたにもかかわらず、怜南役の芦田愛菜ちゃんは虐待児童という役柄故、素足に靴で健気に頑張っていたらしい。
そんなところにも小さな天才女優芦田愛菜ちゃんの役者魂を見た気がした。
↑
そしてその帰り道、なんと怜南が住んでいた「あの家」を発見!!!
入り口の扉は開いていて中に人の気配もしたので、これ以上深入りはしなかった。
ほぼTVで見た通りだったが、あの怜南がゴミ袋に入れられて捨てられたゴミ捨て場は、ドラマの為に作られたものだったようだ。
以上、『つぐみの足跡巡りの旅』でした。
最後に予定になかった場所を訪れる事までで来てとても楽しい充実した一日となった。
やっぱり帰りはまた食事の時間に遅れて宿の人を心配させちゃった。