何の前知識もなく観たので、てっきり『リング』→『らせん』に続くストーリーだと思っていたら、何故か『らせん』で死んだはずの人たちが次々と出てくる。
どうやらこれは『らせん』とは全く別のパラレルワールド的物語なのだ、と途中で気づくまでは若干混乱した。
この映画での主役は完全に中谷美紀。映画前半では彼女の演技と存在感がとにかく素晴らしい。
そして前作ではホラーよりもミステリー要素が強かったが、今作ではホラーとミステリーのバランスが丁度いい感じで、後半まではかなり面白く観ることができた。
しかし問題は後半。
クライマックスでトンデモ科学の実験で問題を解決しようとする所に至ってはもう支離滅裂。
ここまで素晴らしかった中谷美紀の演技ですら、どういうわけかつられて酷いものになってしまう。
ドウシテコウナッタ?
前半はいい映画だと思ったのに後半でぶち壊し。
実にもったいない。