大河ドラマ『黄金の日日』のアンコール再放送が終わった。
実に44年前のドラマで、子供の頃観たような気はするがほとんど内容は記憶に残っていなかったので、とても新鮮に楽しむことができた。
主人公は武士ではなく戦国時代の貿易商人納屋助左衛門ということもあり、史実を巧みに織り交ぜた冒険活劇仕立てのフィクションとして自由に物語が膨らませられたことで、毎回毎回まるでわらしべ長者のように大きく目まぐるしく物語が展開し、最後まで何が起こるかワクワクして全く飽きることがなく非常に面白かった。
特に主人公の市川染五郎(現松本白鸚)や根津甚八などの溌剌とした体当たりの演技は若々しく迫力があったし、鶴田浩二や丹波哲郎など往年の大スターの重厚な演技も見応えがあったし、何より夏目雅子や山本陽子のこの世のものとは思えないほどの息を飲むような美しさを堪能できたのが眼福だった。
最近の大河ドラマにはどうも不満が多く、その度に「昔の大河は面白かったのに・・・」と思ってしまいがちだが、この『黄金の日日』の圧倒的な面白さによってそれは決してノスタルジーなどではなく事実だったことを証明してくれた。
いつかまたこのような血湧き肉躍るような面白い大河ドラマを観てみたいものだ。
大河ドラマアンコール再放送枠、来週からは『おんな太閤記』とのこと。
こちらも当時楽しく観ていたはずだがあまり記憶にないので新鮮な気持ちで観られそう。
橋田壽賀子脚本なのできっと『おしん』同様楽しませてくれそうで楽しみだ。