チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

『ウォール街のランダム・ウォーカー』 バートン・マルキール

つみたてNISAをきっかけに2年前から投資を始めた。
色々調べていく中で、その界隈で必読のバイブルとされているのがこの本。
初版は50年前だが、その後もその普遍的な内容から現在に至るまで版を重ね続けている。

内容は、これまでの株式投資の歴史とエピソードを紹介しながら、どんな投資のプロの動きよりもインデックス投資がいかに優っているかを実証するもの。
なるほど確かにその通りなのはわかるが、如何せん経済や金融や株式に全くと言っていいほど興味のなかった(そして今も!)自分にとっては歴史上のエピソードなどは正直退屈極まりなかった。
これを読んだら興味が出てくるのかもと期待したが別段そんなこともなく、後半はほとんど流し読みになってしまった。

しかしそんな自分のような投資のど素人にとってこそ、妙に深入りして相場を読もうとしたり個別株をこまめに売り買いしたりすることは大きな誤りで、何が起ころうと泰然自若と機械的にひたすらインデックス投資を積み立て続けることこそが投資の至上の大正解であることを証明できるだけでもこの本を読む価値はあったのかもしれない。