チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

リトグリ甲府

9月3日「Little Glee Monster Live Tour 2023 “Fanfare”」⼭梨YCC県⺠ホール公演に行ってきた。

最後にリトグリを観たのは2019年の代々木以来なので実に4年ぶり。
その間コロナ禍があり、リトグリ自身もどんよりとした停滞感の中メンバーの脱退が相次ぎ、自分もすっかり以前のようにわざわざ遠征してまでライブに行こうという気力も萎えてしまっていた。

しかし昨年新メンバーが加入し、いきなり優れた楽曲を連発し、すっかりフレッシュなイメージに一新した姿をメディアで見かけるようになり、今回のツアーでは久しぶりに山梨に来てくれるということでこれは是非観たい!と思った。

そして4年ぶりに再会したリトグリは、期待通りのライブを魅せてくれた。
何より新たに加わったミカ、結海、miyouの3人のフレッシュさは素晴らしく、数年前からリトグリを覆い尽くしていた何とも言えないどんよりした重苦しい悲壮感は綺麗さっぱり消え去り、ポジティブで溌剌としたグループに見事に変貌していた。

ハーモニーの完成度はまだまだ5人の時代には及ばない部分もあるが、それを補って余りあるポジティブなパワーは凄まじい。
何はともあれ新メンバーが入ってまだ1年にも満たないのに、ここまでのレベルのパフォーマンスを作り上げたのはただただ驚嘆に値する。

個人的に特に目についたのが結海。
加入当初はいきなり即戦力を発揮して驚かせてくれたミカとmiyouに対して、力を発揮するにはやや時間を要するかな?という感じだったのが、それからたったの数カ月で驚くべき進化を遂げていた。
まずとにかく姿勢が良くて手足が長く、ダンスもメリハリのある動きをするのでそれだけで非常にステージ映えする。

更には自身にとって最も声のよく響く音域と発声法を会得したようで、曲中でそのパートが出てくると一瞬で耳を奪われる。
これは非常に強力な武器になるので、今後はオールラウンダーを目指すよりもこの部分に更に磨きをかけて伸ばしてほしい。

かれん、MAYU、アサヒの古参メンバー3人も、そんな3人を温かくも頼もしく見つめ、安心して歌っているように見えた。

ただ少しみんなややお疲れ気味に見えたのはそれまでにリリイベなどが立て続いたせいだろうか?
ライブと比べてリリイベは精神的に消耗するだろうから本当に大変だと思うが、みんなそんなそぶりを一切見せず笑顔でよくやっていると思う。
特に新メンバーは慣れないことばかりで何かと消耗も激しいと思う。
どうか今後は脱落者の出ないように十分にフォローしてあげてほしい。

まだまだ伸び代しか見えない新生リトグリ
あとはいい楽曲に恵まれてほしい。
これからにますます注目していきたい。