チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

衆議院選挙終わる

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衆議院選挙が終わった。
今回の選挙は自民党が岸田総裁に代わった以外は政党の勢力図などにも特に目新しさもなく、個人的にはやや盛り上がりに欠ける選挙戦だった気がする。

さてその結果は、事前の各社予想では大幅に議席を減らし単独過半数も難しいと言われていた自民党が、その予想を大きく覆し、勝負ラインの単独過半数から更に大幅に議席を上積みし、単独で絶対安定多数を確保したということは、まずまず堅調な結果だったと言えるだろう。
この結果を受けて岸田総理も自信を持って堂々と政策を遂行できることだろう。

対して野党は、立憲民主党共産党が揃って議席を減らした反面、維新と国民民主が揃って議席を伸ばした。
特に維新の躍進は目覚ましく、11→41と30議席も大幅に増やした。
数字だけ見ると、自民と立憲が減らした分が丸々そのまま維新に回った形になる。

この理由はもう火を見るより明らかで、自民党に不満を持つ有権者の多くが、「野党共闘」の名の下によりによって共産党と手を組んでしまった立憲民主党への拒否感を表したことに尽きるだろう。
だからといって自民党の一人勝ちは防ぎたいという人たちが、今回維新に流れたということだろう。
立憲民主党の支持者の多くは高齢者で、若い人たちの多くが既に立憲民主党共産党は完全に見限ってしまっているので、この2党の今後はかなり厳しいものになるだろう。
この流れを作った枝野代表と志位委員長の責任は重大だ。

自分が最も驚いたのはあの小沢一郎氏が、かつては「小沢王国」と呼ばれるほどの権勢を誇った地元岩手3区で落選したこと(比例で復活)。
この選挙区の年齢別データを見ると、驚くべきことに主に若い人たちの力で対抗の30代の若い候補者を当選させたことが如実にわかる。

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若い人たちが力を合わせれば古い岩盤勢力を追い出すことができるという見事な例を作ってくれた。
やれば出来る。若い人たちに大きな勇気と可能性を見せてくれた。
今回の選挙は他にも重鎮クラスのベテランの落選が相次ぎ、政治家だけでなく有権者の世代交代も目に見えた選挙だった。

さて話を選挙結果に戻すと、維新が増えたことにより、国会がこれまでのような低レベルの吊るし上げや足の引っ張り合いではなく、審議そのものが活性化して非常に面白くなるのは間違いない。
そして与党と維新と国民民主で3分の2を十分に確保したので、今度こそいよいよ憲法改正の議論を進めてほしい。
憲法の問題点について国会で活発で前向きな議論が見られるなんてなんて素晴らしいことだろう。
これからの国会中継がとても面白くなることを期待してやまない。

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