獣の奏者 I 闘蛇編
II 王獣編 | 上橋 菜穂子 |
広重の大江戸名所百景散歩 | 堀 晃明 |
東京時代MAP 大江戸編 | 伊藤 桂一 野田 明美 |
新選組〈上〉
〈下〉 | 森村 誠一 |
獣の奏者 I 闘蛇編 (2006/11/21) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る |
獣の奏者 II 王獣編 (2006/11/21) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る |
読書といえばこの十年来すっかりノンフィクションにシフトしてしまい、いわゆるファンタジーものというのはここ最近ほとんど縁がなかった。
せいぜいハリー・ポッターくらいかな?読んだのは。
ハリポタは確かに面白いんだが、お国柄の違いなのか、どうも相容れない表現があったりして、もう一つ世界に入り込めなかった。
しかし、わが日本にこんなに素晴らしいファンタジーがあったとは!
『闘蛇』という、人間に操られ戦闘に使われる動物を育てる役目の母を持つ主人公の少女が、悲しい別れを経てその後王獣という動物と出会い、人間には決して懐かないと言われていた王獣と心を通わせるようになる。
それにより、否応無しに大きな政治的な渦の中に放りこまれてしまうことになる。
そこに至るまでの数々の出会いを通じての少女の心の成長ぶりが描かれる。
最後のシーンでは風呂場の中で号泣してしまった。
久しぶりにいい話を読んだと感動していたら、なんと今月からこのお話がアニメ化されNHKで放映されるというじゃないか!!!!!
なんというタイムリーさ!!!楽しみだ!!!!!
普段はアニメは観ない俺だが、これは必ず観る!!!!!
http://www3.nhk.or.jp/anime/erin/
★★★★★
広重の大江戸名所百景散歩?江戸切絵図で歩く (古地図ライブラリー (3)) (1996/03) 堀 晃明 商品詳細を見る |
歌川広重の『名所江戸百景』を、実際の当時の江戸の切り絵図をたどって検証していこうという本。
これは面白い!!!
切り絵図は現在の地図にも参照され、その絵に描かれた風景が現在どうなっているのかも容易に想像できる。
もちろん独特のデフォルメはあるにせよ、間違いなくこの景色は実際に存在した景色なのだ。
描かれたのは江戸末期。
なのでそのまま幕末の様々な出来事にもつながる。
桜田門外の変などは間違いなくここに描かれている景色の中で起こった事なのだ。
そう思うと、歴史的な出来事が突然リアルに目の前に現れてくる。
そして感嘆するのが当時の江戸の街の美しさ。
起伏に溢れた江戸の街はまさしく『風光明媚』という言葉がぴったり。
現在では想像もつかなくなってしまった。
そんな江戸の残滓を現代に探す試みはとても楽しい作業だと思う。
★★★★★
東京時代MAP?大江戸編 (Time trip map-現代地図と歴史地図を重ねた新発想の地図-) (2005/10) 新創社 商品詳細を見る |
江戸時代の地図を、現代の透かした地図に重ねるという画期的な素晴らしいアイデア。
とはいっても江戸時代の地図は縮尺もいい加減なので、完全に現代の地図に重ねるためにおそらく一から描き直したと思われる。
現代の地図と寸分違わず重ねて見ることができる事により、当時から現代まで残る道路や、神社仏閣などが手に取るようにわかる。
特にお寺はかなりの数がそのまま残っているんだね。
この地図を持ってその場所に立って江戸時代の風景を思い浮かべる。
ものすごくイマジネーションの膨らむ興味深い楽しみ方だと思う。いつかやってみよう♪
★★★★★
新選組〈上〉 (祥伝社文庫) (2003/10) 森村 誠一 商品詳細を見る |
新選組〈下〉 (祥伝社文庫) (2003/10) 森村 誠一 商品詳細を見る |
ここに描かれる近藤勇や土方歳三は、かなり根性の悪い策略家であり、話のトーンもかなり血なまぐさい。
司馬遼太郎の描く人物像と違って、人間的な魅力には乏しいが、そういう意味ではこちらの方がリアルなのかもしれない。
話はほとんど知ってるエピソードだったので、司馬遼太郎などと比較してこの人なりの描き方でそれなりに面白く読めた。
★★★
スパマネットラジオVol.19アップしました。
テーマは節分。
スタジオで豆まきすんなコラ!!!