天と地の守り人〈第1部〉
天と地の守り人〈第2部〉 天と地の守り人〈第3部〉 | 上橋 菜穂子 |
流れ行く者 | 上橋 菜穂子 |
月の森に、カミよ眠れ | 上橋 菜穂子 |
東京―忘却の昭和三〇年代 | 金子 桂三 |
東京変貌
航空写真に見るこの50年の東京 | 「東京変貌」プロジェクトチーム |
精霊の木 | 上橋 菜穂子 |
天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド) (2006/11) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る |
天と地の守り人〈第2部〉 (偕成社ワンダーランド 33) (2007/01) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る |
天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド) (2007/02) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る |
さあついに上橋菜穂子『守り人』シリーズ最終章へ突入!!!
物語は更に世界を広げ、五つの国を股にかける大きなスケールのお話である。
そしてこれまでの登場人物が全て再登場するオールスターキャストもいやが応にも最終章を実感させる。
主人公バルサ、そしてチャグム、この二人のこれまで為して来た行動、決断、戦い、そして登場人物とのつながり、伏線の全てがこの最終章へ向かって結集する。
終わってしまうのが寂しくはあるが、全て読み終わる前から俺の心はとても充足感に満ちあふれていた。
これは最後がどういう結末で終わろうと、必ず満足するだろうと。
実際その通りだった。
ここに描かれた世界の『その後』も気にならない事はないが、ひとまずはこれで完結。
ここまで楽しませてくれてありがとう!!!
またいつか読み返す時が来ることでしょう。
その時までさらば、バルサ!!チャグム!!!
★★★★★
流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36) (2008/04/15) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る |
『守り人』シリーズの番外編。
主人公バルサとタンダの幼い頃を描いた短編集。
大人になったバルサとタンダという人格を形作る上での様々な出来事が語られる。
短編集ではあるが、一つ一つのお話が何とも言えずしみじみと味わい深い。
★★★★★
月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫) (2000/10) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る |
上橋菜穂子氏初期の作品。
舞台は大和朝廷が全国を統一する過程で、まだ人々が土着のカミと隣り合わせで共存していた頃。
律令制度とそれに伴う稲作と租税が人々の生活に入り込む事によって、そのカミとのつながりが断ち切られていく。
人々と神との橋渡し役の巫女をつとめる少女の葛藤。
★★★★
精霊の木 (2004/05/25) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る |
これが上橋菜穂子氏のデビュー作。
舞台は約500年後の地球滅亡後、人類が他の星へと移住して以降というSF仕立てのお話。
正直、さすがに今ほど引き込まれるような迫力は無いが、それでもテーマは滅ぼす民族、滅ぼされる民族、という守り人シリーズまで一貫として続くものである。
子供の頃に読んだ『なぞの転校生』『時をかける少女』『ねじれた町』なんかのジュヴナイルSFシリーズを彷彿とさせる雰囲気で、とても懐かしい気分になった。
★★★
東京―忘却の昭和三〇年代 (2007/05) 金子 桂三 商品詳細を見る |
先月読んだ『東京1950年代』とほぼ同じ時期の写真集だが、こちらはより街並よりも人に焦点を当てているので、さらに人々の体臭をより強く感じる写真だ。
そしてこの本にもやはり子供が溢れ返っている。
日本がすごい勢いで前へ向かって前進している力が伝わってくる。
そしてやっぱり都電のある風景っていいな~・・・。
★★★★★
東京変貌―航空写真に見るこの50年の東京 (2007/10) 「東京変貌」プロジェクトチーム 商品詳細を見る |
これは素晴らしい。
50年前の東京の航空写真と、現在の航空写真の同じ場所を並べて構成してある。
この50年の街並の変化が俯瞰した眼でとてもよくわかる。
さすがに50年も経つとどの場所も大きくその姿を変えている。
密集した家屋は姿を消し、ことごとくが巨大なビルになっている。
しかし意外な事に、緑は着実に増えているんだね。
公園などの樹々も大きく成長している。
最近Google Earthにも過去にさかのぼる機能が出来たね。
これもやり始めるといつまでたってもやめられないんだ。
★★★★★