と思いたい。
ゆうべ、夜空をながめに深夜屋上に昇った。
案の定、天の川なんて見る影もなかったけれど、それでも月といくつかの星たちが、ここのところ部屋に閉じこもっている目には眩しかった。
心の中で夜空に天の川を描き、古来から言い伝えられる年に一度の邂逅に思いを馳せた。
東京にいると、時々、夜空に星があることすら忘れてしまいそうになる。
しかしそんな時、年に一度のこのイベントは、頭の上には遠い遠い昔から変わることなく、無数の星たちが輝き続けていることを思い出させてくれる。
雨の日も風の日も。
勿論、見えないけれどこの東京の空の上にも。
そんなはかり知れない事実に感謝。
東京にも空はある。
と思いたい。