チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

7月に読んだ本

竜馬がゆく(二)風雲篇
     (三)狂瀾篇
     (四)怒濤篇
     (五)回天篇
司馬遼太郎
世に棲む日日 司馬遼太郎
図説徳川慶喜 河出書房出版編集部
真珠夫人 ノベライズ(上 中島丈博

竜馬がゆく(2)風雲篇(3)狂瀾篇(4)怒濤篇(5)回天篇/司馬遼太郎
読み始めたら結局止まらなくて一気に最後まで読んでしまった。どちらかというと幕末のメインストリートからは一歩外れた道を歩んでいたのが、凝縮されたある時期に焦点を合わせたかのように表に現れ、一人で歴史を作り、役目を果たしたら嵐のように去ってゆくという、この坂本竜馬という『奇跡』というか『運命』には戦慄さえ覚えた。
「もしこの人が生きていたら」という想像がこれ程楽しい人は他にはいないだろう。
★★★★★

世に棲む日日/司馬遼太郎
吉田松陰から高杉晋作へと続く幕末長州藩の革命思想の系譜。高杉晋作という人物が幕末のこの時代に長州に生まれたということもやはり『奇跡』的なものを感じる。
幕末の長州藩というのは今でいえばカルト教団に近いものがあるかもしれないと思った。長州の目から見た幕末史。面白かった。
★★★★★

図説徳川慶喜河出書房新社編集部
最後の将軍徳川慶喜にまつわる写真とともに、簡単に幕末史を振り返る史料的な本。もしこの人が別に時代に別の場所に生まれていたらどれほどの人物になっていたんだろうと思う反面、この人でなければ明治維新は全く違ったものになっていただろうとも思う。
★★

花神-総集編-1~4(ビデオ)/NHKビデオ
小さい頃見ていて、高杉晋作中村雅俊だったのと中村梅之助大村益次郎が斬られた時に「今まで手術でたくさん人を切ったけど、痛いもんですな。。。」とつぶやくシーンをぼんやりと覚えていた懐かしい大河ドラマ
花神」「世に棲む日日」「十一番目の志士」「峠」の四つが原作になっているだけあって、内容は盛り沢山で幕末の出来事はほとんど入っていてとにかく面白い。ただその分、総集編だとちょっと駆け足過ぎてて残念。ノーカットで全編見たら本当に面白いんだろうと思う。石橋蓮司の神代直人は夢に出てきそうなくらいコワイ。
★★★★