翔ぶが如く(七) | 司馬遼太郎 |
金正日最後の賭け | 李美淑 |
北朝鮮の延命戦争 金正日・出口なき逃亡路を読む | 関川夏央・惠谷治 |
慟哭の豆満江 中朝国境に北朝鮮飢民を訪ねて | 金賛汀 |
日本の政治 田中角栄・角栄以後 | 田原総一郎 |
翔ぶが如く(七)/司馬遼太郎
読み始めから実に七ヶ月、ようやくこの大作を読み終わった。
最終巻は西郷率いる薩摩軍が田原坂で敗退後、九州の山中を彷徨い城山で壊滅するまで。エンターテインメントとしては決して「面白い」小説とは言えなかったけれども、やはり登場人物が次々と倒れてゆくクライマックスは感慨深く読み進み、あの長編小説独特の「終わってしまうのが寂しい」感じに襲われた。西郷・大久保・川路という主人公薩摩人三人が相前後してこの世を去ったことで、事実上「維新」が終わりを告げ、新しい時代がそこから始まったといえるだろう。
★★★★