チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

10月に読んだ本

生麦事件 吉村昭
落日燃ゆ 城山三郎
翔ぶが如く(六) 司馬遼太郎
ハリーポッターと秘密の部屋 J.K.ローリング
新解さんの謎 赤瀬川原平
時刻表でたどる鉄道史 宮脇俊三・原口隆行
昭和鉄道少年 実相寺昭雄

生麦事件吉村昭
薩摩藩が起こした幕末でも最大のこの事件。攘夷思想の象徴的事件であり、これをきっかけに薩摩藩は対英戦争を経て一気に倒幕へと突き進んで行く。そんな薩摩藩を中心とした幕末をこの人特有の執拗な調査で包括的に描いていて、非常に面白かった。
★★★★★

落日燃ゆ/城山三郎
幕末ではないがとても面白かったので許してくだされ。
東京裁判A級戦犯として絞首刑の判決を受けた元首相・広田弘毅の一生。常に戦争を回避しようと外交的手段で平和を模索していたが、ことごとく軍部によって打ち砕かれる。
戦後、皮肉にもその闘った軍部と同じ被告として扱われる中、何一つ弁解することなく死刑台へ昇って行った潔さと責任感には涙が出た。
★★★★★

翔ぶが如く(6)/司馬遼太郎
どういうわけかずっと「全六巻」と思い込んでいて、「これで終わりだ」と気合いを入れて読んでいた。実際物語もクライマックスへ向けて盛り上がっていたのだが、そのクライマックスの前に読み終わってしまった。なんだ、もう一巻あるのかよ!長ぇな~おい!!!
★★★