相撲が面白くなってきた。
ずいぶん長いこと相撲を見ているが、この九州場所はそんな中でも稀に見る面白さだった。
確かにここ数年はどんよりと低迷した雰囲気の中で、朝青龍一人が孤軍奮闘という感じだった。
それがここにきて白鵬(天才)を筆頭に琴欧州(イケメン)・露鵬(怪力)・黒海(海賊)・そして稀勢の里(この名前はどうかと思うが)らイキのいい若手が急激に伸びて来た。
外人ばっかじゃんと言うなかれ、これがまたみんなそれぞれ個性的でに面白ぇ相撲なんだ。だから文句なし。
ちょうど若貴や曙が上がって来た時みたいな雰囲気だよ。
特に今場所白鵬が朝青龍に勝った一番は、なんつーか大きな歴史の転換をこの目で見届けた気がした。いやいやいや大げさではなく。
あの貴花田が千代の富士に勝った、、、というより昭和11年夏場所に双葉山が玉錦に初めて勝った相撲くらいのインパクトがあった。
・・・実際には知らんけどな。
そんな歴史的瞬間に立ち会えたという感動がこみ上げて来たよ。
そしてそんな若手に立ち向かう関所的役割の追風海みたいなアクの強いクセ者、上位に行けば雅山という格好のヒール役もいる。
そして最後に一番上で朝青龍が睨みをきかせて立ちはだかる・・・おお、こうして並べると役者も揃ってるんだよな~。
それなのにテレビに映るのは絶望的にガラガラの会場。「もったいないな~」と歯がゆく思う反面、
こんな面白いものをこっそり見ているんだぜ誰も知らねえだろうえっへっへ、みたいなどこか得した気持ちもあるんだな。
この面白い状態はこれからしばらく続きそう。こいつぁー目が離せないぜ。