7月に読んだ本 - チェリーの音楽幕府

十数年振りに読んだ筒井康隆御大の新著。

タイトル通り、あの大ベストセラー『バカの壁』のパロディーである。

それ以上でも，それ以下でも・・・ない。

★★

戸川猪佐武のあの名作『小説吉田学校』の流れを汲む作品なのだろうか。

『吉田学校』は確か田中角栄が逮捕されその後キングメーカーとして君臨する辺りで終わっていたと記憶しているが、この作品はその後、竹下グループが分裂し造反して角栄が倒れ、そして死んでいくところまでを描く。

この作品も『吉田学校』同様、中々面白く読むことができた。

あの名作の名に恥じない作品だと思う。

★★★★

言わずと知れたYMO。

俺の人生に最も大きな影響を残したバンドである。

そのYMOから年数をおき、改めて三人が当時のYMOについて語ったインタビュー集。

当時夢中になって聴いていた名曲の数々がどうやって生まれたかを当人たちの口から聞けるのは、本当に興味深い。

★★★★★

掘り下げも浅いし、何よりライターたちにYMOに対する愛が感じられない。

批評するに値しない。

途中で読むのを止めてしまった。

★