チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

M1 Mac mini 導入

去年の10月のある日のこと、外出から帰ったらiMacのスリープが勝手に解除されて画面にこんなマークが映し出されていた。

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げっ!これは一目見ただけでヤバそうなやつ!

案の定再起動を何度繰り返してもこのマークから先に進まない。
リカバリーモードからディスクユーティリティで修復や初期化を試みるも全てダメ。

お手上げでサポートに連絡するが、やはり何をやってもダメ。
どうやらハード自体が逝ってしまったようだ。
もちろん修理という選択肢もあるが、このiMacを購入したのは5年前。
5年といえばパソコンとしてはぼちぼち買い替えの時期でもあるので、修理代を考えたら新規購入を決定するのに時間はかからなかった。

さて問題は何を買うか。
最初は今までと同じiMac27インチの最新版を買うつもりでいた。
しかしここでふと考えた。
今の自分にこのスペックのMacが本当に必要だろうか?
このままのスペックで新規購入となると、その価格は優に30万円を超える。
でも仕事で使っているのはこれとは別の骨董品のようなPowerBookG4だし、今は昔のように音楽制作もやっていないので、このiMacはほとんどネット閲覧くらいにしか使っていない。

そんなことを考えながら色々調べていると、どうやら今までのIntel CPUとは全く別の「Appleシリコン」というApple独自のCPUを搭載した全く新しいMacがもうすぐ発表されるらしいことを知った。

ネット閲覧・投稿くらいならば、あまり使わずに埃をかぶっていたMacBook Airがあるのでそれでしばらくは十分だし、せっかくならばこの新しいMacの発表を待ってみるか、と思い直した。

発表が近づくにつれ漏れ出してくる情報によると、今回発表される製品はどうやらMacBookだけで、欲しかったiMacは来年になりそうとのこと。
うーん来年か、まあでもピンチヒッターのMacBook Airで今のところ十分間に合っているし、本命iMacが出る来年までこのまま気長に待ってみるか、と思いながらついに発表の日を迎えた。

華々しく発表された「M1 MacAppleシリコンから改称)」の製品は、予想通りMacBook、そしてMac mini


…ん、Mac mini

 

そこには全くノーマークだったMac miniの名があった。

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そもそもMac miniは以前からあったが、Apple純正のディスプレイは高い!という大昔のアタマがあった自分にとって、ディスプレイを必要とするMac miniは全く選択肢の外だった。
しかしこの機会に調べてみると、今のMac miniは純正でなくとも市販の普通のディスプレイに接続できるらしい!

んでもって市販のディスプレイは一体おいくらするのか調べてみたら、ええっ!?
なんと今使っているiMacと同じサイズの27インチでも1万円台からあるではないか!
いつの間にかこんなに安くなっていたのか!!!

そこで改めて考えてみると、一箇所が壊れると全てを丸ごと買い換えなければならない一体型のiMacはなんとコストパフォーマンスの悪いことか。
思えばこれまで25年以上Macを使ってきて、故障するといえば大抵ハードディスクで、ディスプレイ部分が壊れたことはほとんどなかったではないか。
Mac miniのように本体とディスプレイが別々ならば、故障したらその部分だけを買い換えればいい。
経験上ディスプレイが壊れることはほとんどないので、壊れるとしたら本体だろう。
そのMac mini本体はなんと72,000円で買えてしまう!
これまでのiMac買い替えにその都度30万円以上要していたことを考えるとなんというコスパ

なぜ今までこんな簡単なことに気がつかなかったのだろう。

というわけで一気にMac mini購入に心が傾いたが、これまでの経験上、Mac製品の初期ロットは見送りが定石。
なのでグッとこらえて、勇気のある人柱の皆さんの報告を待った。

しばらくして聴こえてくるのはどこもかしこも大絶賛の嵐!
それも今までの常識を大幅に覆す画期的な速さ!!
もうこれは買うしかない!!!

迷わず購入ボタンを押していた。
メモリは8GBと16GBの2種類しか選べず、今までの経験上メモリは多ければ多いほど快適ということで16GBを選択。

本体の内蔵SSDを2TBにするにはプラス8万円かかるが、今は外付けのSSDが2万円で買えてしまうのか!
もうこれでいいじゃん。何も本体に保存する必然性は一つもない。
動画や写真や音楽はもちろんそれ以外のファイル関係も全て外部に保存することにして、できるだけ本体は身軽に、という発想の転換で内蔵SSDは最小限の256GBを選択。
これで102,080円。
Mac買い替えがこんなに安上がりに済んだのは今までで初めてだ。

Mac miniが届くまでの間に、先に周辺機器が届いた。

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ディスプレイはLGの27インチ4Kモデル。
別に4Kでなくてもいいかな?と思ったが、長く使うことになりそうなのでせっかくならば。

そして音楽制作用の外付けSSDSanDiskの2TB。

動画と写真保存用の外付けHDDはBUFFALOの6TBモデルを2台

あとは細々としたもの、USBハブはバッファローのTypeAとTypeCの両モデル。

この辺全てAmazonブラックフライデーセールで安く手に入れることができた。

Mac mini本体とディスプレイと外付けSSDというこれまでのiMacとほぼ同等の組み合わせが合わせて152,960円で揃えることができた。
これまでiMacの故障買い替えの度に毎回30万円以上かかっていたことを考えると、半額以下で済んだ。
しかもiMacの場合どこかが故障したらその都度全部買い換えなければならなかったのが、今後はその故障した部分だけを交換すればいいということで、いいことずくめ。

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それにしてもSSDもUSBハブも嫌がらせのようにケーブルが短いのぉ…(~_~;)

 

そして待つこと12日、意外に早く御本尊Mac miniが届いた!

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昔の弁当箱くらいのサイズに高性能満載。

 

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セッティング完了!
ちなみに中央に鎮座するのは2002年製Powerbook G4。
Mac OS 9.2でまだまだ現役で活躍してくれています。

今回は内蔵ストレージが今までの3TBから256GBと大幅に減ったので今までのようにTime Machineで丸ごとというわけにはいかず、ドラッグ&ドロップで一つ一つちまちまと移動中。
せっかくCPUもOSも一新されたので、この機会にもう動きもしないような20年前のアプリやファイルなんかも一気に処分するいい機会。

最初に起動してみてとりあえずSafariでネットをつらつらと眺めて、まずその爆速ぶりに驚き。これは凄い。

今のところFinderの挙動がたまに変だったり、Bluetoothが切断されたり、撮った写真をMacに転送するのに便利だったCanon EOS UTILITYが動かなかったり、音楽関係でも色々まだ未対応のものも多いようだが、その辺は織り込み済みで新しいモノに手を出したので、対応されるのを気長に待つことにする。

今回は故障の買い替えでちょうどタイミング良く全く新しいM1 Mac、そして今までノーマークだったMac miniの素晴らしいコストパフォーマンスの恩恵に預かることができた。

これを機にまた音楽制作を再開させるいいきっかけにしたい。