チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

コロナと大統領選とSNS

全く収束の気配すら見せないコロナに続いて、アメリカ大統領選挙に伴う大混乱と、今世界はこれまでの常識では計り知れないような混沌とした状態に包まれている。

そんな中、SNSではあらゆる部分で対立と分断が深まっているように見える。

断片的な情報や、それぞれの立場によって違う意見が飛び交っている状態で、正直自分にはいまだ何が正しいのかを判断することは全くできない。
専門家ですら様々な見解が異なり、この先世界がどうなるのかまだ誰もわからないという状態で、自分の考えを定めるのはまだ非常に困難だ。

なのにSNSでは自分の意見を持った立派な方々がそれを主張し合い、意見の異なる相手を攻撃し、あちこちで不毛な対立をしている。

自分はそもそも信心深くないので他人の意見をそのまま信じることはないし、それどころか自分の意見ですら信じていない。
マスコミの報道もまずは疑ってかかるようにしているので、ましてや「ワイドショーでコメンテーターがこう言ってた!」とか「SNSで誰々がこう言ってた!」という不確かな情報に「なんだって!?それはケシカラン!」と脊髄反射で飛びつくのは非常に危険なことだと思っている。
なのでSNSで他人を攻撃している人を見るにつけ、不確かな情報だけでよくそこまで信念を持てるなぁ、と逆に感心する。

誰もが想像もしなかったことが現在進行形で起きている渦中においては、様々な意見が起こり、またそれぞれの立場で異なる利害が発生するのは仕方ないことなので、まだしばらくはこうした状況は続くと思われるが、無益な攻撃や対立や分断はなるべくならばあってほしくない。

今自分にできることは、不確かな情報に飛びつくことなく、情緒的な誘導に安易に流されることなく、あらゆる方面からの情報をできるだけ取り入れ、時間をかけて冷静に俯瞰的に判断することが求められているのだと思う。

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