夜ドラ『あなたのブツが、ここに』素晴らしいドラマだった。
現代のコロナ禍を真正面から描き、毎回かなり重厚なテーマをテンポよく描くものの、朝ドラなどにありがちなズカズカ立ち入るような他人との距離感が程よく絶妙で心地よく、あざといサプライズや過剰な「伏線回収」も必要最小限で、台詞や音楽もガチャガチャ詰め込むことはせずに「映像の行間」を意識した独特の静寂感に溢れた作りで惹き込まれる毎回あっという間の15分間だった。
何より主演の仁村紗和さんと娘役の毎田暖乃さんの演技が素晴らしかった。
朝ドラ『おちょやん』の制作スタッフだったようだが、おちょやんで出来なかったことを夜ドラで実現したかのようなとても素敵なドラマに仕上げてくれた。
近年不振の朝ドラに一石を投じる作品となったのではないだろうか。
