『呪怨』がなかなか面白かったので、この機会に今まであまり縁のなかったいわゆるジャパニーズ・ホラーというやつを探っていこうと思った。
まずはこちら。タイトルからして怖いよ(^o^;)
古いマンションのくたびれた設備や壁のシミ、誰もいない暗い廊下など、誰もが感じる日常のそこはかとない怖さをこれでもかと増幅して表現するカメラワークやライティングは素晴らしいの一言。
物語はそんなさり気なく怖いシチュエーションの中、ただひたすらに降り続ける陰鬱な雨、そして離婚調停中の家族のゴタゴタに、無能極まりない登場人物など、どんどんと不快感ばかりが積み重なっていき、しまいにはどこもかしこも水だらけでジメジメジメジメ不快指数はMAXへ。
登場人物の行動もイライラを増幅させ、冗長なシーンも多く、観ていて気持ちがどんよりしてしまい非常に疲れる。
もう少し短い短編映画だったら名作になっていたかもしれない。
観ていて驚いたのは、マンションの一室にとめどなく滝のように水が降り注ぐシーン。
これは『ノスタルジア』のオマージュではないか!?
これほど酷似したシーンのある2つの映画をほぼ同時に観たのは全くの偶然ではあるが、何かに呼び寄せられたのだろうか?
ちなみに、雰囲気の表現は秀逸ではあるが、ホラー映画としてはさほど怖くはなかった。
これがジャパニーズ・ホラーの特徴なのかな?
もう少し色々観てみたい。