あいや~気がついたらすっかりごぶさたでした。
永遠に続くかと思われるような穴蔵生活の真只中、真夏の溢れるような日射しも知らず、うだるような暑さも縁遠く、人とも会わず、テレビも見ず、本も読まず、新聞…はさすがに読むけれど世相には疎く、一日に白米二合と味噌と少しの野菜を食べ、みんなにでくのぼー…とはたぶん呼ばれてないことを願う! 誉められもせず、苦にもされず、さういうものに、私はなりたい…わけじゃ全然ないんだけど、なんかそーゆー生活を送っておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょう?
そんな穴蔵の日々の中で、唯一の心のオアシスを見つけた。
夏休みの間、毎朝6時30分から窓の下の広場で大勢の子供達によって繰り広げられる魅惑の宴。
そう、日本人なら皆さんよ~くご存じのあの恒例行事!!!
毎朝決まった時間に、あの希望に満ちあふれたテーマソングが聞こえてくると、もういてもたってもいられない。
仕事を途中で放り出して窓辺に駆け寄り、希望の朝の喜びに胸を開き、青空仰いで一緒になって口ずさむポップなメロディー。
歌が胸いっぱいの感動をもって終わり、続いてあの厳かなイントロが聞こえてくると、もう自然に身体は律動を始める。
心地よい疲労とともに、第一楽章が終わると、ナビゲーターの軽快なかけ声とともに、第二楽章の導入部が、小沢征爾氏曰く「音楽には、演奏を始めなければならない絶対的な瞬間がある」という言葉を彷佛とさせるかの如く、絶妙のタイミングではじまる。
あまり馴染みのない第二楽章だが、実際に身体を動かしつつ聴いてみると、第一楽章と第二楽章がセットではじめてこの壮大なシンフォニーが完成されることに、痛い程気付かされる。
余りにも感動的なリタルダンドを以て、第二楽章が壮大なエンディングを迎えるころには、身体いっぱいの疲労と達成感で、自然と目には涙が溢れている。「嗚呼!今日も素晴らしい一日が始まった!!」
そうつぶやいて私は床につくのであった。