さて先日の事、そんなiPodを聴きながら夜中に自転車でぶっ飛ばしていたら、何の前触れもなく突然耳覚えのある曲が聴こえてきた。
デュデュデュDuran Duranじゃないか!
その瞬間、一瞬にしてデジャヴ感に襲われ、高校時代の自分が鮮やかに蘇ってきた。
俺・・・高校時代と同じ事してるじゃん!!!
そう。俺が高校一年の時、Duran Duranは人気絶頂だった。
クラスの女の子たちは皆、下敷きに雑誌のグラビアの切り抜きを挟んでいて、休み時間には常に話題が絶えないくらいそれはもう絶大な人気を誇っていた。今は海外ミュージシャンがこれほどまでにアイドル的人気を集める事ってあるのかな?
そんな女の子たちの勢力はベースのジョン・テイラー派かドラムのロジャー・テイラー派にくっきりと二分され、何故かボーカルのサイモン・ル・ボン派はほとんどいなかった気がする。
ちょっとオシャレな子はDuran Duranより陰のあるJapanよね、なんて感じで、そこはオシャレな俺としてもとーぜん「Duran Duran?チャラチャラしてんじゃん!Japanサイコー」(実際サイコーなのだが)なんてツッパってた気がする。
音楽的な話をすると、Duran Duranの最大の魅力はその楽曲で、細かなプチ転調を繰り返すコードとメロディは今聴いても素晴らしくキャッチーで完成度が高い。アンディ・テイラーのギターはいわゆるロック的なギターソロがほとんどなく、まだ青かった俺は当時「ヘタクソじゃん」なんて思っていたがとんでもない! 必要最小限に緻密にアレンジされたギターは非常に効果的で素晴らしい。
ま、当時はそこまで考えては聴いていなかったんだけどな。
昼間は学校でDuran Duranをバカにしていたそんな俺も、夜になると若い衝動を発散するために毎晩自転車で真夜中の町をただひたすら走り回っていた。
そしてその上着のポケットのウォークマンにはいつもDuran Duranの「Rio」のミュージックテープ(!)が入っていた事は誰にも内緒だぜ。
大好きだよ。