チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

終戦の日に

今日は終戦の日

この国では何という偶然の賜物か、お盆という風習とピッタリと時期が重なり、日本人全てがごく自然な感情でそれぞれの思いで戦争で命を落とした人を追悼できる日だ。

本日小泉首相靖国神社を参拝した。在位五年目にしてようやく公約を実現し、これで有終の美を飾って任を退く事が出来るだろう。今日の記者会見はその思いのすべてを表した歴史に残るものだった。

そして来年以降は、いちいち毎回こんな騒乱状態の中ではなく、どうか英霊のためにも静かに参拝できるようにしてもらいたい。

と思っていたら、次期総理有力候補の安倍晋三官房長官が、いちいち参拝するしないは言わない、という方針を打ち出した。これは騒ぎを起こさず静かに参拝するという意味においての一つの手段を指し示していて評価できる。

敢えて日本が敗戦した日である8月15日に参拝するということは、特に「不戦の誓いを新たにする」(二度とあのような戦争を起こしてはならない)という参拝の意味を強調することになっているはずなのだが、その辺りの意義が伝わらない、いや、マスコミが伝えようとしないのはとても残念な事だ。

軍国主義の復活」(バカバカしい)の為に参拝するんであればわざわざ負けた屈辱的な日なんか選ばず、真珠湾攻撃の日だとか、日露戦争戦勝記念日の方がよっぽどいいわけでしょ?

個人的にはなにも8月15日にこだわる必要はないと思う。いっそのこと総理や閣僚が毎朝散歩がてらに立ち寄って手を合わせる事を日課にしてしまうくらいの、ごくごく自然な慣習にしてしまえばいいと思うくらいだ。

靖国神社に参拝する人で「戦争したい」などと考えて参る人は一人もいない。

国のために命を落とした人を心から哀悼し、その方々の尊い犠牲の上に、今自分がこうして生きていられる事に感謝の意を捧げる。

そして二度とあんな戦争は起こさないと誓う。

それだけだ。

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