チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

ドラム式洗濯乾燥機が来た!

洗濯。それは家事の中でも大きな比重を占めるもの。
中でも洗濯物干しと取り込みという作業は、数ある家事の中でも最も重労働のうちの一つだろう。
特に物干場が2階にあるお宅では重い洗濯物を抱えての階段の登り下りだけでヘトヘトになってしまう。

そんな重労働を解消してくれる救世主がドラム式洗濯乾燥機なのだが、自分はこれまで乾燥機は高額な電気代が掛かるという先入観があり、正直コストパフォーマンスの面であまり関心がなかった。

しかし最近の乾燥機には「ヒートポンプ式」という新技術が搭載されており、従来と比べて大幅な省エネが実現されていることを知った。
従来の「ヒーター式」は、ドライヤーのように高熱の温風を吹き付けて衣類を乾かす方法。
それに対して「ヒートポンプ式」はエアコンの除湿運転のように熱交換の原理で乾かすもので、電気代がヒーター式と比べて3分の1くらいに抑えられる上に、さほど高温にならないので衣類の痛みも抑えられるとのこと。
おぉぉ、家電の技術は着実に進歩している。
ただ現時点ではヒートポンプ式は各メーカー最上位機種にしか搭載していないので注意が必要。数年後には全ての機種がヒートポンプ式になることを願う。

おまけに我が家は深夜の電気料金が日中の半額以下(夏季は3分の1)という契約なので、これまで日中にしていた洗濯を深夜にするようにすれば、さすがの乾燥機といえども電気代はほぼ気にならない程度に抑えられるのではないか。
今まで洗濯というのは外に干すことを考えると朝のうちにしなければならなかったが、乾燥機があれば時間の観念は消滅するので、この時間帯による電気料金設定を最大限有効に使わない手はない。

というわけで、俄然ドラム型洗濯乾燥機購入に気持ちが傾いた。
もちろん決して安い買い物ではないが、これによって今後洗濯物干しと取り込みという重労働から半永久的に解放されるということを考えるとそれだけでも革命的な価値があり、十分に釣り合いの取れる洗濯、いや選択だと思う。

さらに我が家は花粉症持ちがいるので春の間は全く外に干せず、冬も気温が低いのであまり長い間外に干しておけずに、部屋干しすることが多かった。
そうするとやはりどうしても気になるのが部屋干し臭だった。
しかしこれがあれば天気を一切気にすることなく洗濯ができ、部屋干し臭からも永遠におさらばできるのか!
あらゆる面でまさに家事の革命。これはもう買うしかないではないか。
自分は決して裕福ではないし、酒も飲まないし普段も倹約しているが、その分こういう日常生活にかかる負担の軽減(QOLの向上)こそ最も重視する点であり、この部分でお金を使うことを惜しんではいけないと考えている。

一通りネットで情報を収集して、一番目を引いたのがSHARPのES-W113。
他メーカーとは一線を画すこの鏡面仕上げの先進的なルックスに一目惚れしてしまった。
↓これ

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もうこれしか目に入らず、ほぼ買うつもりで家電店に実物を見に行って触ってみると、前面ドアが意外に硬くて重く、開けるときに結構な力が必要だった。
更にこのドア部分に液晶操作パネルがついている。
毎回開け閉めの衝撃のかかる部分にこの精密機器がつくことで重さを増すこの構造はどうだろう?と思ったら、やはりお店の人曰くこの部分の故障が多いとのこと。カッコいいんだけどね。

そこで涙を呑んで他のメーカーに目を向けると、まずPanasonic製は評価は高いが他のメーカーの同レベルのものと比べると2〜3万割高、日立製は乾燥時に下水臭が逆流する場合があると一部ネットの評価がある。
そこで急浮上してきたのが東芝製、その名もZABOON TW-127X9

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白物家電」と言われる中にあって落ち着きのあるブラウンにゴールドの縁取りがお洒落。
洗濯可能容量は洗濯12kg、乾燥7kgと現行最大クラスで、正直二人暮らしの我が家にはオーバースペックではあるが、こういうものは大は小を兼ねるの言葉通り、少なくて困ることはあっても多くて困ることはない。
問題はサイズが置きスペースにしっかり入るかどうかだけ。
一応きちんと測ってギリギリ入ることを確認して注文したが、実際入れてみるまではドキドキだった。

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届いて設置してみると無事しっかり入った!

実際使ってみると、運転音は意外に静かで、これなら深夜の運転も問題なし。
ただ一つ初回運転時に気になったのは、洗濯物(主に綿製品)のシワ。
しかしこれは届いて最初の洗濯はかなり溜め込んで大量になってしまっていたことで生じたもので、その後あまり溜め込まず、ほどほどの量ならば大丈夫ということがわかって安心した。
更に、脱水後にからまった洗濯物を一旦ほぐしてから乾燥するようにすればとても綺麗に乾燥できることがわかった。
これくらいの手間ならば洗濯物を干していたことを考えたら比較にならないレベルなので、全く手間と思わない。

そしてもう一つの嬉しい機能が、洗剤自動投入機能。
これまで毎回洗剤量を計って投入するのは意外と面倒な作業だったが、これを全て自動でやってくれる。
更に洗剤をあらかじめ1リットル入れておけるので、詰め替え用が丸ごと入る。
これにより、詰め替え用をボトルに移し替える作業も必要なくなるし、それどころか洗剤ボトルを常に置いておく必要も無くなった!これは地味に嬉しい。

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いいことずくめのドラム式洗濯乾燥機だが、唯一の手間がある。
それは毎回乾燥後にフィルターに溜まったホコリを捨てなければならないところ。
しかしそれもこの東芝の機種は、レバーを引くだけでまるで板チョコのようにポコンと簡単にホコリが取れる。これは他メーカーと比較しても非常に優れた機能だと思う。

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それともう一つ、楽しみにしていたのがスマホ連携機能だったが、もっと細かいコースをダウンロードできたりするのかと思ったら、使える機能はごく限られていてこれは期待外れだった。
便利なのは作業終了をお知らせしてくれることくらいかな。

 

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ドラム式洗濯乾燥機が我が家に来て以来、重労働だった洗濯が楽しいイベントに激変した。
数日に一度、電気料金が切り替わる23時を合図にまだ温かい風呂の残り湯を使って洗濯を始め、深夜寝る前に出来上がった洗濯物を取り出して畳むという生活習慣が定着した。
それでもついつい毎回動作中ずっと洗濯機の前に座り込んで窓から中を覗き込み、乾燥後取り出した洗濯物はフカフカで柔軟剤のいい匂いに包まれ、思わず顔を埋めてうっとりしてしまう。

購入に至るまでかなり悩んで熟慮したが、実際使ってみると本当にいい買い物だった。

これからの洗濯はもう以前のような重労働ではなくなり、ボタン一つで全てが済んでしまう楽しい作業になることだろう。