ちょっと前にSNS界隈で「最近の若者はギターソロをスキップする」という話題が盛り上がった。
それは主に例えば映画を早送りで観る「ファスト映画」など同様に、最近の若者の時間をかけずに効率的に芸術作品の概要だけを吸収したい傾向という文脈で語られていて、自分にとっても「へぇ〜そんなもんなのか」という驚きの感覚だった。
しかしふと、自分の若い頃はどうだったろうか?と考えてみると、自分もやはりギターソロが苦手だったことをおもむろに思い出してしまった。(さすがにスキップはしなかったけど)
その理由はというと、時短的理由ではなく、「歪んだギターの音が苦手だった」から。
今思えばロックミュージシャンとして致命的とも言える(笑)。
まあさすがに自分でバンドをやるようになってディストーションギターの音色そのものに対するアレルギーこそなくなったが、歪んだギターのパワーコードの音の壁と、汗を振り乱してこれ見よがしに弾きまくる速弾きギターソロが苦手なのは変わらず、その手の音楽は全く通ってこなかったし、今でも好んで聴くことはない。
当時唯一パワーコードのリフでカッコいい!と思ったのは、イエスのロンリーハートかな。
まあこれは音の壁とは正反対の、音の隙間が特徴的な曲だったけど。
とはいえ今は手軽に色んな音楽に触れることができるし、音楽に対する以前ほどの苦手意識やこだわりもなくなっているので、もっと自分からアンテナを広げて素敵なギターソロに出会ってみたいと思っている。