チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

『名寄岩 涙の敢斗賞』(1956)

戦前、双葉山全盛の時代に同じ立浪部屋から大関として活躍した名寄岩。
戦後大関から陥落した後も長く土俵を務めて昭和25年に平幕で敢闘賞を受賞したことが映画化された。
その事実は知っていたが、なにぶん大昔の話であり、ほぼ伝説化していて、今までもこの先も全くその映画を観る機会はないものと思っていたところ、最近突然Amazonプライムビデオで観られるようになって驚いた。
今回初めて観たが、画質も綺麗で、何より名寄岩本人が出演していてちゃんと演技をしているのが凄い。
その他にも引退後ではあるが大横綱双葉山羽黒山本人が出てきたり、若き日の芦川いづみなんかも出ていて、資料的価値は非常に高いのではないだろうか。映画としてもよく出来ていてとても面白かった。
まさかこの時代にこんな貴重なモノが見られるなんて、Amazonプライムビデオ、侮れない。