チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

おんな太閤記(1981)


おんな太閤記』最終回。今から42年前の作品で、それ以降顕著になり現在まで続く「戦は嫌にございまする」系ホームドラマ大河の走りだろう。

実際途中佐久間良子演じるねねの時代を動かすあまりの無双ぶりに鼻白んでしまうことも多かったが、終盤秀吉が死んでねねが無力感に苛まれる展開は非常に見応えがあった。

さすがに現代の軽佻浮薄なスイーツ大河とは全然違い、役者も演技も演出もまだまだ重厚な時代で、観終わった後の余韻と満足感は素晴らしかった。
中でも淀殿役の池上季実子のあの若さでの堂々たる演技は見事だった。

『黄金の日々』といい、やはりこの時代の大河ドラマは素晴らしい。