「他人の夢に入り込んで、潜在意識を操作して情報を抜き取ったり植えつけたりする」お話。
ディカプリオと渡辺謙が出ているので、公開当時は日本でも話題になったのではないだろうか。
アイデアは面白いと思ったが、何しろ夢の世界が、夢の中のまた夢という具合に多層構造になっているのでとても分かりにくいことこの上ない。
今展開されている世界がどの層の夢なのかもよくわからないし、主人公たちが何度もピンチに陥るが、観ている側は「どうせこれ夢の中なんでしょ」という頭があるので、全く緊迫感を感じない。
街が突然めくれ上がったり、無重力状態になったりと、映像効果はとにかく見応えがあるし、カーチェイスや銃撃戦もとにかく派手だが、どうも現実感に乏しくて世界に入り込めず、途中で飽きてしまって何度も寝てしまい、観終わるのに一週間くらいかかった。
何より夢の世界に住む主人公の元妻が事あるごとに主人公を引きずり込もうとして邪魔だてし、その度に主人公がフラフラして仲間たちを窮地に陥れるのがイライラして仕方ない。
観終わっても特に何も残らなかった。