チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

『キューブ』(1998)

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気がつくとわけのわからない立方体の中に閉じ込められており、同様に閉じ込められた男女数人とトラップだらけの中を命懸けで脱出しようとする、不条理密室シチュエーション。

こんな感じの密室トラップ脱出モノって他にも幾つか観たような気がするけど、年代的にこれが嚆矢ってことなのかな?
それだけ沢山パクられるほどインパクトの強い作品だったのだろう。

たしかにこんなアイデア一体どこから出てきたんだ?と感心してしまうほどの独特な状況設定。
しかもそのトラップも交わしてかき分けていくという類のものではなく、一度ハマってしまったらもう命がないという絶望的なもの。

そのトラップを解明する謎解きに関してはやや古典的だったりご都合主義ではあるが、この状況設定だけで勝負できるのは本当に凄い発想力だ。

イデア一発、おまけに低予算で後の世に多大な影響力を与えたという意味で語り継がれる作品だろう。

『約束のネバーランド 〜Season 1〜』(2019)

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進撃の巨人』がとても面白かったので、Season2に行く前にこの機会に普段あまり得意分野ではない他のアニメ作品も観てみようと思った。
お次はこの『約束のネバーランド』。

物語はどこかの森の奥にある子供たちが共同生活を送る施設。その子供たちはとある目的のためにそこで育てられているのだった…、という設定は、あれ?カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』と全く同じ???

まあ物語が進むとその目的も若干異なり、あちらはその運命に抗うことすら許されないのに対して、こちらはそこから抜け出そうとする反抗の物語であることがわかってくる。
しかし全体のトーンはかなり似ていることは間違いない。あそこまでの陰鬱さと絶望感はないが。

物語は数々の試練をくぐり抜け、主人公の目論見が成功したかにも思えるが、その先に待ち受ける運命の過酷さも想像するに余りある。
この先どうなっていくのかとても楽しみだ。

ちなみに自分はママ(イザベラ)がとても可愛いくて恋してしまいそうなのだが、この後悪魔化してしまうのかな〜???😂

『麒麟がくる』

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NHK大河ドラマ麒麟がくる』が終わった。

とにかくこのドラマ、放送開始直前から帰蝶役の沢尻エリカの突然の降板で撮り直しのため放送開始が遅れたことに始まり、放送開始後に今度はコロナ流行により長期間の撮影休止を余儀なくされるなどトラブル続きで、制作に当たっては相当な苦労があったことが容易に想像できる。
おそらく脚本の大幅書き直しと役者のスケジュール調整などで、当初予定していた構想とは全くかけ離れたものになってしまったことであろう。

そんな状態で迷走を繰り返しながらではあったが、ドラマ終盤主人公光秀が最終的に信長を討つことを決意するまでに至る流れはとても上手く描かれていたように思う。
特に最終回の本能寺に向かうまでの流れは緊迫感に溢れていてとてもよかった。
しかしクライマックスの本能寺のシーンそのものは非常にしょぼくてガッカリした。
このドラマ、特に後半はコロナの制約も大きかったせいか、歴史ドラマで最も重要な戦のシーンが非常にしょぼかったり、遠景などのCGもどういうわけかとても安っぽかったのが残念だった。

全話を観た印象を述べると、この『麒麟がくる』はさまざまなトラブルに見舞われて誠に不運で気の毒な面はあったが、やはり失敗作だったと言わざるを得ない。

いくつかわかりやすい原因はあるが、中でも最も大きな原因は、駒、東庵、伊呂波太夫の三大架空キャラに尽きる。

特に駒は将軍に至るまでありとあらゆる人物との人脈を持つスーパーウーマンぶりで、そのゴリ押し万能キャラ設定に辟易した。
おそらくは本来沢尻エリカ帰蝶がこなしたはずであろう役どころまでもが一手に駒に集中することになってしまったことが原因であろうが、門脇麦の役作りも終始定まらず、ただただ出てくるだけで「またコイツか」と思わせる不快なキャラになってしまった。

一方堺正章演ずる望月東庵はそのもったいぶった台詞回しが非常にイライラした。
東庵が喋りだすと途端にドラマのテンポが落ちるのがわかり、大抵は駒とセットのシーンなので「このシーン早く終わってくれ!」と願うばかりだった。

そして話題を集めたのが織田信長を演じた染谷将太
概ね評判は良かったようだが、確かに最初出てきた時はこれまでの信長とのイメージの違いが新鮮だった。
しかし、成長して大大名になってからも相変わらず承認欲求とサイコパス的部分ばかりが強調されるばかりで、歴史を自らの才覚で変革し、時代の中心に君臨した戦国大名としての人物のスケールの大きさが全く描ききれていなかったのが不満。

降板した沢尻エリカの後を引き受けた川口春奈は、その心意気は素晴らしかったがやはり沢尻エリカと比べてしまうとどうしても格落ち感は拭えなかった。
コロナ後はスケジュールの都合かほとんど出番がなくなってしまったのも不運だった。

主人公明智光秀の最期をどう描くかは最初から注目だった。
さすがに一年間活躍した主人公が悲惨な最期を遂げて終わるのはいかがなものかと危惧していたが、最後の場面は描かず、更には生存の可能性まで示唆する終わり方はなかなか工夫の跡が見えて興味深かった。

随所に面白い試みはあったこのドラマだったが、トラブル続きの上にコロナという時代の波にモロに翻弄されてしまい当初の構想通りに進められなかったのは、製作者としては悔やんでも悔やみきれないところだろう。

『進撃の巨人 Season 1』(2013)

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数年前に話題になっていたアニメをようやく観ることができた。

家族が理不尽な存在の怪物に殺された少年が、復讐のために訓練を重ねた末にその怪物たちと対峙するまでに成長する、という基本設定はあの『鬼滅の刃』と全く同じ。
どうやらこれが最近のアニメの基本フォーマットのようだ。

さてそんな自分はその『鬼滅の刃』は全く面白いと思わなかったのだが、この『進撃の巨人』はとても面白かった!

理不尽極まりない怪物にさしたる理由もなくただ食われるだけの存在の人間の無力さと不条理と絶望がこれでもかと描かれ、そこには薄っぺらい「優しさ」などは存在しない。

何より秀逸なのは巨人たちのキャラクターデザインだろう。
そのほとんどは見るからに恐ろしさを強調したものではなく、その辺でクダを巻いてそうなただの酔っ払いのおっさん風だったり、頭の悪そうなクソガキ風だったり、どこかひょうきんで間抜けな奴らにただただ一方的に食われなければならないことで、その理不尽さと不条理と絶望が極めて強く表現されている。

この手のアニメでありがちな主人公の青臭さや直情さにはイライラさせられることも多いが、それも今後の成長を描く一つの手段なのだろう。

その他にも平和ボケした愚かな民衆や保身に走る権力者や宗教など、現代社会に通ずる問題点も多く含まれている。

この後のシーズンも観たくなったが、ちょっと疲れたので別のものを挟んでまた戻ってこようと思う。

大相撲初場所

大相撲初場所が終わった。
今場所もコロナ禍真っ只中にあり開催すらも危ぶまれたが、陽性者の出た部屋の力士など関取だけで16人が休場を余儀なくされる中、半ば強行とも思える状況でスタートした初場所だったが、どうにか千秋楽まで漕ぎ着けることができたのは幸運だった。

そして今場所も先場所に続き両横綱が初日から休場という非常事態。
白鵬の場合はコロナ陽性反応が出たということで仕方ないが、残念なのは鶴竜
どうやら相撲を取れる状態にないとのことだが、そういう状態で長いこと現役を続けるのはいかがなものか。
来場所こそは進退を賭ける場所になることは免れないだろう。

全体的には稽古不足が目につく相撲も多かったが、特に若手力士たちの実力差が拮抗しているので、先場所に続いて見応えのある相撲が多かった。

そしてそんな中優勝したのは前頭筆頭大栄翔。
今場所はその持ち味の突き押し相撲が突如覚醒し、圧倒的相撲の連続で誰も文句のつけようのない初優勝。本当に素晴らしかった。
以前から幕内上位の安定した力を持っていたが、ここにきて俄然有力な大関候補に躍り出た。

大関候補といえばやはり照ノ富士は今場所も鬼気迫る相撲で好成績を持続し、いよいよ来場所念願の大関復帰の場所を迎える。
地獄を見た人なので何としてもまた大関としての勇姿を見たい。

しかし活躍が期待された現大関陣は、今場所綱取りのはずだった貴景勝は初日から連敗で途中休場、カド番で臨んだ朝乃山と正代は明らかに稽古不足な内容で期待外れだった。
来場所での奮起に期待したい。

それ以外個別の力士を挙げていくと、まず新入幕の翠富士。
十八番となった必殺技肩透かしが面白いように炸裂し技能賞獲得。
来場所からは研究されるだろうが、面白い技能力士がまた現れた。

そして何といっても再入幕の明瀬山が初日からあれよあれよの6連勝!
明瀬山といえばその特異な体型で注目していた大好きな力士だったが、ずっと十両と幕下を行ったり来たりしている印象でパッとしなかったのが、まさかの再入幕で9勝の大活躍は嬉しかった。
インタビューでの笑顔の可愛さも相まって、これで一気に人気力士の仲間入りだろう。

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あと面白かったのは初日から5連敗の豊昇龍が、Twitterで叔父の朝青龍にハッパをかけられた途端に見違えたかのように破竹の9連勝。
師匠より叔父さんの方が怖いのかもしれない。
それを見た朝青龍もご機嫌で、「コロナが落ち着いたら立浪部屋に教えに行こうかな」と言っているので、是非実現させて欲しい。

そして別格でやはり今場所も最大の注目は、向正面溜席の正座で姿勢の良いお姉さん。
徐々に各方面で注目されてついには「溜席の妖精」という名前まで付けられたようだ。
今場所も先場所に続き15日間皆勤でテレビ視聴を楽しませてくれた。
この方の正体を探る動きもあるようだが、どうかそっとしておいて欲しい。
騒がれたことによって彼女が国技館に来られなくなるのが一番寂しい。

来場所はいよいよ照ノ富士、そして場合によっては大栄翔の大関獲り。
その他にも多士済々の活きのいい若手力士たちの活躍。
横綱に関しては今度こそ進退を賭けての場所となる。
いろいろ注目点は多いが、引き続きコロナの影響はまだまだ避けられないだろう。
無事開催されることを願う。

『パラサイト 半地下の家族』(2019)

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TVで初めて観た。アカデミー賞作品ということで楽しみにしていたが、印象としては「お金と手間のかかった大掛かりな昼ドラか世にも奇妙な物語」という感じ。
TVドラマとしてだったらかなり面白い部類だと思うが、これがカンヌとアカデミー賞?となると、えぇぇもっと他になかったの???という感じ。
観終わった後も特に何も残らず残念。

コロナと大統領選とSNS

全く収束の気配すら見せないコロナに続いて、アメリカ大統領選挙に伴う大混乱と、今世界はこれまでの常識では計り知れないような混沌とした状態に包まれている。

そんな中、SNSではあらゆる部分で対立と分断が深まっているように見える。

断片的な情報や、それぞれの立場によって違う意見が飛び交っている状態で、正直自分にはいまだ何が正しいのかを判断することは全くできない。
専門家ですら様々な見解が異なり、この先世界がどうなるのかまだ誰もわからないという状態で、自分の考えを定めるのはまだ非常に困難だ。

なのにSNSでは自分の意見を持った立派な方々がそれを主張し合い、意見の異なる相手を攻撃し、あちこちで不毛な対立をしている。

自分はそもそも信心深くないので他人の意見をそのまま信じることはないし、それどころか自分の意見ですら信じていない。
マスコミの報道もまずは疑ってかかるようにしているので、ましてや「ワイドショーでコメンテーターがこう言ってた!」とか「SNSで誰々がこう言ってた!」という不確かな情報に「なんだって!?それはケシカラン!」と脊髄反射で飛びつくのは非常に危険なことだと思っている。
なのでSNSで他人を攻撃している人を見るにつけ、不確かな情報だけでよくそこまで信念を持てるなぁ、と逆に感心する。

誰もが想像もしなかったことが現在進行形で起きている渦中においては、様々な意見が起こり、またそれぞれの立場で異なる利害が発生するのは仕方ないことなので、まだしばらくはこうした状況は続くと思われるが、無益な攻撃や対立や分断はなるべくならばあってほしくない。

今自分にできることは、不確かな情報に飛びつくことなく、情緒的な誘導に安易に流されることなく、あらゆる方面からの情報をできるだけ取り入れ、時間をかけて冷静に俯瞰的に判断することが求められているのだと思う。

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M1 Mac mini 導入

去年の10月のある日のこと、外出から帰ったらiMacのスリープが勝手に解除されて画面にこんなマークが映し出されていた。

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げっ!これは一目見ただけでヤバそうなやつ!

案の定再起動を何度繰り返してもこのマークから先に進まない。
リカバリーモードからディスクユーティリティで修復や初期化を試みるも全てダメ。

お手上げでサポートに連絡するが、やはり何をやってもダメ。
どうやらハード自体が逝ってしまったようだ。
もちろん修理という選択肢もあるが、このiMacを購入したのは5年前。
5年といえばパソコンとしてはぼちぼち買い替えの時期でもあるので、修理代を考えたら新規購入を決定するのに時間はかからなかった。

さて問題は何を買うか。
最初は今までと同じiMac27インチの最新版を買うつもりでいた。
しかしここでふと考えた。
今の自分にこのスペックのMacが本当に必要だろうか?
このままのスペックで新規購入となると、その価格は優に30万円を超える。
でも仕事で使っているのはこれとは別の骨董品のようなPowerBookG4だし、今は昔のように音楽制作もやっていないので、このiMacはほとんどネット閲覧くらいにしか使っていない。

そんなことを考えながら色々調べていると、どうやら今までのIntel CPUとは全く別の「Appleシリコン」というApple独自のCPUを搭載した全く新しいMacがもうすぐ発表されるらしいことを知った。

ネット閲覧・投稿くらいならば、あまり使わずに埃をかぶっていたMacBook Airがあるのでそれでしばらくは十分だし、せっかくならばこの新しいMacの発表を待ってみるか、と思い直した。

発表が近づくにつれ漏れ出してくる情報によると、今回発表される製品はどうやらMacBookだけで、欲しかったiMacは来年になりそうとのこと。
うーん来年か、まあでもピンチヒッターのMacBook Airで今のところ十分間に合っているし、本命iMacが出る来年までこのまま気長に待ってみるか、と思いながらついに発表の日を迎えた。

華々しく発表された「M1 MacAppleシリコンから改称)」の製品は、予想通りMacBook、そしてMac mini


…ん、Mac mini

 

そこには全くノーマークだったMac miniの名があった。

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そもそもMac miniは以前からあったが、Apple純正のディスプレイは高い!という大昔のアタマがあった自分にとって、ディスプレイを必要とするMac miniは全く選択肢の外だった。
しかしこの機会に調べてみると、今のMac miniは純正でなくとも市販の普通のディスプレイに接続できるらしい!

んでもって市販のディスプレイは一体おいくらするのか調べてみたら、ええっ!?
なんと今使っているiMacと同じサイズの27インチでも1万円台からあるではないか!
いつの間にかこんなに安くなっていたのか!!!

そこで改めて考えてみると、一箇所が壊れると全てを丸ごと買い換えなければならない一体型のiMacはなんとコストパフォーマンスの悪いことか。
思えばこれまで25年以上Macを使ってきて、故障するといえば大抵ハードディスクで、ディスプレイ部分が壊れたことはほとんどなかったではないか。
Mac miniのように本体とディスプレイが別々ならば、故障したらその部分だけを買い換えればいい。
経験上ディスプレイが壊れることはほとんどないので、壊れるとしたら本体だろう。
そのMac mini本体はなんと72,000円で買えてしまう!
これまでのiMac買い替えにその都度30万円以上要していたことを考えるとなんというコスパ

なぜ今までこんな簡単なことに気がつかなかったのだろう。

というわけで一気にMac mini購入に心が傾いたが、これまでの経験上、Mac製品の初期ロットは見送りが定石。
なのでグッとこらえて、勇気のある人柱の皆さんの報告を待った。

しばらくして聴こえてくるのはどこもかしこも大絶賛の嵐!
それも今までの常識を大幅に覆す画期的な速さ!!
もうこれは買うしかない!!!

迷わず購入ボタンを押していた。
メモリは8GBと16GBの2種類しか選べず、今までの経験上メモリは多ければ多いほど快適ということで16GBを選択。

本体の内蔵SSDを2TBにするにはプラス8万円かかるが、今は外付けのSSDが2万円で買えてしまうのか!
もうこれでいいじゃん。何も本体に保存する必然性は一つもない。
動画や写真や音楽はもちろんそれ以外のファイル関係も全て外部に保存することにして、できるだけ本体は身軽に、という発想の転換で内蔵SSDは最小限の256GBを選択。
これで102,080円。
Mac買い替えがこんなに安上がりに済んだのは今までで初めてだ。

Mac miniが届くまでの間に、先に周辺機器が届いた。

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ディスプレイはLGの27インチ4Kモデル。
別に4Kでなくてもいいかな?と思ったが、長く使うことになりそうなのでせっかくならば。

そして音楽制作用の外付けSSDSanDiskの2TB。

動画と写真保存用の外付けHDDはBUFFALOの6TBモデルを2台

あとは細々としたもの、USBハブはバッファローのTypeAとTypeCの両モデル。

この辺全てAmazonブラックフライデーセールで安く手に入れることができた。

Mac mini本体とディスプレイと外付けSSDというこれまでのiMacとほぼ同等の組み合わせが合わせて152,960円で揃えることができた。
これまでiMacの故障買い替えの度に毎回30万円以上かかっていたことを考えると、半額以下で済んだ。
しかもiMacの場合どこかが故障したらその都度全部買い換えなければならなかったのが、今後はその故障した部分だけを交換すればいいということで、いいことずくめ。

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それにしてもSSDもUSBハブも嫌がらせのようにケーブルが短いのぉ…(~_~;)

 

そして待つこと12日、意外に早く御本尊Mac miniが届いた!

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昔の弁当箱くらいのサイズに高性能満載。

 

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セッティング完了!
ちなみに中央に鎮座するのは2002年製Powerbook G4。
Mac OS 9.2でまだまだ現役で活躍してくれています。

今回は内蔵ストレージが今までの3TBから256GBと大幅に減ったので今までのようにTime Machineで丸ごとというわけにはいかず、ドラッグ&ドロップで一つ一つちまちまと移動中。
せっかくCPUもOSも一新されたので、この機会にもう動きもしないような20年前のアプリやファイルなんかも一気に処分するいい機会。

最初に起動してみてとりあえずSafariでネットをつらつらと眺めて、まずその爆速ぶりに驚き。これは凄い。

今のところFinderの挙動がたまに変だったり、Bluetoothが切断されたり、撮った写真をMacに転送するのに便利だったCanon EOS UTILITYが動かなかったり、音楽関係でも色々まだ未対応のものも多いようだが、その辺は織り込み済みで新しいモノに手を出したので、対応されるのを気長に待つことにする。

今回は故障の買い替えでちょうどタイミング良く全く新しいM1 Mac、そして今までノーマークだったMac miniの素晴らしいコストパフォーマンスの恩恵に預かることができた。

これを機にまた音楽制作を再開させるいいきっかけにしたい。

『1917 命をかけた伝令』(2020)

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時は1917年、第1次世界大戦のフランス戦線でドイツ軍と対峙するイギリス軍兵士が、重要な命令を前線に伝えるために塹壕を飛び出し、死体があちこちに転がる危険な戦場を駆け抜ける、という映画。

そして何と言ってもこの映画の最大の特徴は、最初から最後まで全てがワンカット撮影であるかのように展開していくところ。
さすがに本当に最初から最後までワンカットというわけではなく巧妙に編集してあるのだとは思うし、よく見ると「ここで繋げたのかな?」と想像できる部分も数箇所あるにはあるが、その気になって探さないとわからないレベルだし、そんな余計なことを考えるまでもなくその映像は圧巻の連続。

常にリアルタイムで時間が進行しながら主人公たちの動きを追うのでその臨場感と没入感たるやハンパない。
それにワンカットありきの冗長な部分もほとんどなく、次々と物事が進行して飽きることはないし、何よりこの広大な戦場のセットと膨大な数のエキストラを使いながら寸分の狂いなくシナリオを進行させるには一体どれほどの手間と時間が掛かったのか全く想像すらできない。

非常に見応えのある映画だった。

あけましておめでとうございます

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新年あけましておめでとうございます。

昨年突然人類を襲ったコロナウイルス
その闘いは未だ収まる気配はなく、先の見えない不安と恐怖に世界中が満ち溢れ、これから世界が一体どうなるのか誰もわからない混沌とした時代に突入してしまった。

否応なしに訪れてしまったそんな時代の世界の片隅で、どうにかこうにかひっそりと生きていく道を探していかないといけない。
今年はそんな年になりそう。

毎年の恒例行事になってしまったが、今年もやっぱり「今年こそは音楽制作再開」したいというのは変わらない。
新しくなったMacも手に入れたし、いいきっかけになればと思う。

あとは3年前に書いたこの文章の精神を引き続き継続していきたいと思います。

これからの残された人生、できるだけ静かにひっそりと、穏やかに、無駄なものを省いて、この世に未練や執着なく、自分の痕跡を残さず、他人に迷惑をかける事なく、明るく楽しく、最期は「ああ面白かった」と感謝して終わりたいものです。

2021年。今年も少しずつその準備を進めています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。