チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

制作環境を整える

昨日はついに重い腰を上げて、この十数年前から今に至るまで、音楽制作に必要なDAWをはじめ購入していたにも関わらず開いてすらしていなかった数多のプラグインをインストールし、ついでに最新バージョンにアップグレードした。

まあ予想通りその作業は一筋縄にはいかず、丸一日かけても終わらなかったが、とりあえずは主要ソフトは音が出るようになったのでここらでタイムアップ。

これでいつでも思い立ったらすぐに作業に取り掛かれるようにはなった。まずは言い訳の余地をなくして自分を追い込むことから始めないとね。ああ、その前に使い方か💦

そのうちいくつか少しいじってみたけど、ボーカロイドの進化はすごいね。もう以前のように一文字一文字追い込んで調教する必要もないくらい自然なニュアンスで歌わせることができそう。
まずはこの辺から始めてみようかな。

NewJeans 2nd EP『Get Up』

NewJeans待望の2nd EP『Get Up』の全6曲が公開された。

夏のアルバムということで暑苦しさを一切排除したクール感と楽曲の仕上がりも非常にクオリティが高いのはさすが。

更に今回は全ての曲にMVが制作され、それもどれも映画並みの高い映像表現作品になっていて、そんな映像と音楽の相乗効果も素晴らしい。

しかしアルバム全体を通して聴いてみて個人的には、前作『Ditto』『OMG』のような一度聴いて電撃が走るような衝撃や、何度繰り返し聴いても飽きることのないスルメ感や、将来聴いた時に瞬時に今の時代に引き戻されるような時代の象徴感には正直やや及ばないかもしれない。
しばらく聴いたら飽きるような気がしないでもない。

ただまあそれは今たまたま自分が体調の悪い時に聴いているせいかもしれないので何とも言えない。
もうしばらく聴き続けてみたいと思う。

そんな中でも自分が一番ハッとしたのは『Get Up』。
これまでのNewJeansからは想像もつかないような新たな世界を垣間見させてくれる。
これがわずか36秒のinterlude扱いなのが実にもったいない。
近い将来フルアルバムの時にフルバージョンが発表されることを楽しみにしていよう。

 

 youtu.be

 

口内炎を撃退

昔からよく口内炎に悩まされてきた。
ほぼ毎月のように出来ては、それが一度出来るとなかなか治らない。
出来てしまうと食事の際に常に苦痛を伴い、本当に辛い日々だった。

しかしこのほど、ついにその憎っくき口内炎の最終的な撃退法を発見した。
それは、

「毎晩寝る前に歯を磨いた後にうがい薬で口をゆすぐ」

たったこれだけ。

毎日これを欠かさず励行するようになってほぼ1年というもの、効果は劇的で、あれだけ苦しめられた口内炎が見事にただの一度もできなくなった。

稀に誤って口内を噛んで傷ができてしまっても、「毎晩」を「毎食後」に増やすだけであっという間に治ってしまう。

これまでは「出来てしまった」口内炎をいかに治すかばかりに囚われ、色々な薬を試したりしたものだが、何のことはない、「出来ないようにする」ことであっけなく長年の悩みが解決できてしまった。

もしかすると自分が知らなかっただけでこんなの常識だったかもしれないが、もしいまだに口内炎に悩まされている人がいたら、嘘だと思って試してみてほしい。

ドンキマジか!?

先週のこと。
突如としてこんな情報がSNSを駆け巡った。

「ドンキのキャッシュレスアプリmajicaに10万円チャージすると20,000ポイント還元!」

つまりただ現金を10万円チャージするだけでドンキからもれなく2万円がプレゼントされる。

 

チャージした10万円は、そのままドンキの買い物に使ってもいいし、ドンキで販売しているPOSAカードを購入すればドンキ以外で使用することもできる。
自分の場合は楽天ギフトを選べば楽天キャッシュとしてそのまま楽天証券で使用できるのでいくらあってもいい。

これはお得すぎる!!!

というわけでちょうど翌週にドンキで買い物する予定があったのでその時にでもやってみようと軽く考えていた。

しかしこの情報が流れた途端、SNSは騒然となった。
当然のように同じことを考える人々がドンキに殺到して大混乱となったようで、その日の夕方に急遽このキャンペーンはこの日の23:59分までのチャージ分で終了がアナウンスされ、POSAカードの販売も中止になってしまった。

これを聞いた時にはもう夜の9時くらいになっていてATMも利用不可だし、普段現金を使うことがないので手持ちの現金はほとんどないので一時は諦めようかと思ったが、タイミングいいことにちょうど昨日別の用途で現金を下ろしていたことを思い出した。
家中かき集めたらギリギリ10万円用意できた!これはラッキー!!
majicaの会員はカミさん一人なので、本当はこの機会に自分も会員登録して20万円チャージして二人分4万円頂くつもりだったのだが贅沢は言っていられない。

そんなこんなでもう23時を過ぎていたので、慌てて近所のドンキに直行。ギリギリ間に合った。
レジのお兄さんはもう勝手知ったるという感じでスムーズに入金できて一安心。
POSAカードの販売は終了していて再開も未定とのことだったが、仕方ない、チャージした10万円はこれから時間をかけてチビチビとドンキで消費させてもらおう。

と、そんな情報に振り回された1日だった。
しばらくしてPOSAカードの販売も再開されたようで、頑張って深夜のドンキに走った努力も無事報われてよかった。

今回のことで、情報収集の大切さと、あまりにもお得すぎるキャンペーンは早期終了の可能性もあるということを学んだ。

ありがとうドンキ!

K-POPにハマるとは

NewJeansに衝撃を受けてK-POPを集中的に聴くようになって5ヶ月が経った。
色々聴いていく中で、自分の好みや傾向がかなりハッキリと分かれることが段々と解ってきた。

それまで自分が勝手に抱いていたK-POPのイメージは、やたら健康的でスタイルのいい女の子たちがカラフルで目が痛いくらいに明るい中を長い脚を惜しげも無く晒して健全なお色気を振りまいて踊るタイプ、もう一方はゴリゴリのヒップホップでイカついオラオラ系女子が威嚇しまくるタイプで、やはりこの二つのタイプはもう一つ自分には刺さらなかった。

その代わり自分のアンテナにビンビン来たのは、音はヒップホップを取り入れながらもおしゃれなポップ感覚を残しつつ、底抜けに明るいわけではなくどこかダークで内向きな影の部分を纏った感じ。
そこにタイミングよくドンピシャ当てはまったのがNewJeansだったというわけ。

まだまだ聴いてないものも沢山あるが、これまで聴いた中で今のところ自分の好みにぴったり当てはまるK-POP四天王は、NewJeans、Billlie、FIFTY FIFTY、LE SSERAFIMといったところ。
どのグループにも共通するのは楽曲のクオリティが非常に高いこと。結局は楽曲なんだよな。
当初はこの中にIVEも入っていたが、最近出たアルバムがイマイチだったので自分の中では一歩後退。

代わって今後はおそらくここにBABYMONSTERが割り込んでくる事だろう。
まだデビュー前だが、メンバーの実力、キャラクター、歌唱力、ダンススキル、全てが申し分なく今から期待しかない。あとは楽曲だけだが、これも期待して良さそう。
衝撃的なデビューが待ち遠しい。

去年まではまさか自分がこんなにK-POPにハマるなんて思ってもいなかったが、いざハマってしまうと、楽曲はもちろんダンスやパフォーマンス全ての要素において、残念ながら日本のものとは桁違いにクオリティが高い事を認めざるを得ない。

日本の音楽シーンがこれに追いつくのにはおそらく業界の根本的な構造改革が必要で、あと何年かかるかわからないが、それまではK-POPの深みにどっぷりと浸かって楽しませてもらおうと思っている。

 

G7広島サミットで発揮された岸田首相の指導力

G7広島サミットが歴史的に大きな成果を挙げて閉幕した。
第二次大戦を敵味方で戦った同士の首脳が一列に並んで原爆慰霊碑に献花するという信じられないような光景を演出したり、現在戦争真っ只中のウクライナのゼレンスキー大統領を平和の象徴の地である広島で各国首脳が迎えるという大サプライズもあり、歴史的に見てものちの教科書に載るくらいの極めて重要な意味を持つ会議が日本で行われた意義は非常に大きい。
それを主催した岸田首相の指導力には心底驚かされた。就任当初は掴みどころがなく頼りない印象だったが、表面的にはそう見せかけてその実ここまでやるべきことはしっかり力強く進めている。
特に安倍さんが亡くなってからというもの政治的凄みが出てきた。正直甘く見てました。すみません。
まさに今回の素晴らしい成果は外交の岸田の面目躍如だろう。
この予想外の力強さと安定感は俄然長期政権へ向けての大きな道筋となったことだろう。

VOX Amplug2 Metal

ぼっちざろっくを観てエレキギターを始めたいという甥っ子に、自分が今まで使っていたシンラインを譲ることにした。
ギターと一緒に付けようと思っていたVOXAmplug2が届いたので試し弾きしてみたが、これ凄いな!
これを直接ジャックに刺してイヤホンを繋ぐだけでギンギンに歪んだディストーションサウンドで演奏できる。
昔はそれをするにはスタジオ行ってアンプに繋ぐしかなかったのが、これなら自分の部屋で誰にも迷惑をかけずにいきなり気分を出してノリノリで楽しく練習できる。
昔これがあったら自分もきっと一晩中練習して上手くなったんだろうな〜😅今はいい時代だ。
本当はMarshallを模したClassic Rockが欲しかったのだが品薄で手に入らなかったので仕方なくMetalにしてみた。
まあ確かに歪みすぎだがGAINの調節もできるし、初心者にはこれくらいド派手の方が面白くていいだろう。
これで一杯練習していい音出してね。

一生モノの楽器たち揃う

ここのところ新しい楽器が続々と届いている。
長らく音楽制作から遠ざかってしまっていたが、この際制作環境を一新してみようと思った。

まずはメインシンセ。
今まで使っていたのはBEHRINGERDeepMind 6だったが、これはやたらとプリセットの音色は多い割にはどれもクセが強すぎで全く実用的ではなかったので、単なる仕事用のMIDIコントローラーとしてしか使っていなかった。

そこで汎用的で使いやすそうなシンセをいくつかリストアップした中で一際光ったのがRoland JUPITER-Xm。
他の候補と比べるとやや割高だったが、なんとこの小さなボディにJUPITER-8、JUNO-106、JX-8P、SH-101、XV-5080、RD-PIANOといった若い頃憧れたが手の届かなかったRoland歴代の名機たちの重厚な歴史がぎっしり詰まっているのは驚異としか言いようがない。
これと中身は同じで標準鍵盤仕様のJUPITER-Xという上位モデルもあるが、もう自分はライブで演奏することはないので自宅で制作用に使うためだけにこんなバカデカいのは必要なく、Xmはミニ鍵盤で省スペースだというのもポイントが高かった。
ただこのミニ鍵盤、触ってみたところ標準と比べるとさすがに弾きづらく、おまけにベロシティもシビアな感じだったので、しばらくは慣れが必要かも。

これとKORGのソフト音源、KORG Collectionがあれば、日本が世界に誇る2大シンセメーカーRolandKORGのアナログからデジタルまで歴代シンセの音を一気に網羅できてしまうので、ほとんどのシンセサイザーの音をまかなえてしまう一生モノのシンセを手に入れたと言っていいだろう。

そしてもう一つはAKAI MPC STUDIO。
これは主にHIPHOP系の音楽制作に用いられるもので、これ1台で完パケレベルまで持って行けてしまう優れもの。
と言ってもこれ自体には音は入ってなく、パソコンとUSBケーブル1本で接続し、そこにインストールしたソフトがご本尊で、それを操るコントローラーという解釈でOK。
ルックスはかつてのドラムマシンを思い起こせる馴染みのあるもので、大きさも弁当箱程度なので、普段は立てかけておけば全く場所を取らないのもいい。

そして本日届いたのがこちらのエレキギター
ルックスに一目惚れしたFender Meteora!(左)カッコイイ!

今まで使っていた右のシンラインはシングルコイルモデルのテレキャスなので、ジャキジャキの軽快なカッティングなどにはピッタリなのだが、ふくよかな優しい音はやや苦手だった。
若い頃はそれでも良かったが、自分も歳をとって音の好みも変わってきたので、どうも欲しい音とは距離が出てしまうジレンマを常に抱えていた。

その点新たに買ったメテオラはハムバッカーなのでその辺の不満も解消してくれる上に、スイッチ一つでシングルコイルにもできるので、幅広い音に対応できることだろう。(まだ音出してないけど😅)
アーム付きも欲しかったのでこれでどんな音楽でもできる一生モノだ。

長年愛用したシンラインは、最近ぼっちざろっくを観てギターを始めた18歳の甥っ子に譲ることにした。
若者よ、思う存分ジャキジャキの音を出しまくれ!

というわけで、図らずもシンセ、リズム系、エレキギターと、それぞれ一生モノの楽器がここに揃ったことになる。
人生この先もう新しい楽器を買うことはないだろうというくらい。
もう何年も音楽制作をしていないが、ここまでいつでもどこでもどんな音楽でもすぐに必要な音を得ることができる環境を整えたら、これはもう音楽を作らざるを得ないだろう。

・・・と、自分に期待しつつ、ぼちぼち始めてみよう。
どんな音が出てくるか楽しみだ。

イオン株主優待カード

待望のイオン株主優待カードが届いた。
近所にあるイオン系列のマックスバリュやザ・ビッグで買い物すると3%のキャッシュバックが貰える。お客さま感謝デーの5%割引の日にも使える上に、そもそも自分の買い物の大半は半額シールが貼ってあるものばかりなので、それを全て併用すれば50%+5%+3%割引になって超お得!
更にイオンシネマではいつでも映画が1000円で観られる上にポップコーンまで付いてくるので是非とも利用したいが、ここから一番近いイオンシネマは車で1時間かかるので、残念ながらあまり利用する機会はないかな・・・。
それにしても投資に興味を持つまでは今までこんなお得なものがあることすら知らなかった。これからどんどん活用したい。

巨星墜つ

ここ最近、自分の若い頃に大きな影響を受けた人物の訃報が相次いでいる。
それはもちろん偶然でも何でもなくて、自分が「そういう年齢」になってきたということだ。

そんな中、ついに自分にとって最大級の衝撃が襲いかかった。

坂本龍一死す。

思い返せば小学校6年生の秋、家でたまたま観ていたNHKの『ニュースセンター9時』の特集で初めてYMOの存在を知り、時を同じくして当時毎日聴いていたラジオの『スネークマンショー』(TBSラジオ『雄二・小朝の夜はともだち』内)で今まで聴いたことのない摩訶不思議なYMOの音楽に徐々に触れるようになり、決定的だったのは中学1年の春にクラスメイトの西沢くんの家で当時まだ目新しかったSONYウォークマンにたまたま入っていたカセットから大音量でテクノポリスのイントロが流れ出した瞬間、耳の中から脳みそが溶け出して全宇宙を覆い尽くすような自分の人生の中でも最大の衝撃的感覚に襲われた。
それ以来自分の人生は坂本龍一YMO一色に完全に支配されてしまった。

特にこの初めて聴いた12歳から20歳までの10代の8年間の坂本龍一は、紛れもなく自分にとっての神であり、24時間寝ても覚めても彼の音楽を貪り、一挙手一投足全てを崇拝していた。
実際この頃はYMO以外にもソロワークや、大貫妙子矢野顕子など他人の編曲の仕事においても常に斬新な試みをしていて、どの作品でも毎回それまで聴いたこともないような新鮮な驚きの連続だった。

自分にとって最も影響されたのは、やはりその卓越したハーモニー感覚だ。
その響きはそれまで聴いていた日本の歌謡曲やロックには全く見られない響きだったが、中学生の耳コピーではどうしてもその響きが得られず、奮発して譜面を買ってついにそのハーモニーの秘密を知った時の驚きと感動は忘れられない。

もう一つは何といってもシンセサイザーの独特な音色だろう。
特にそれ単体で聴くと全く正体不明なノイズのような音を効果的に使うのが実に巧妙で、そのノイズ系の音が彼の作品を独特な響きにする重要な要素なのだが、この秘密に関してはいまだに自分にとっては解き明かすことのできない永遠の謎だ。

自分がその後憧れの一心で見よう見まねで習ったこともないのに鍵盤を触るようになり、20代になり音楽を志すようになってから(90〜00年代)は以前のように夢中になって追いかけることはあまりなくなってしまったが、それでも常に彼の動きは注視していた。

それがまたまるで自分のルーツに還るかのように彼の音楽に戻ってきたのが2010年、これもやはりかつての盟友大貫妙子との『UTAU』を出した頃。
この頃には以前のようなシンセサイザー中心の音作りはすっかり影を潜め、生ピアノ演奏が中心になっていたが、実を言うと昔の彼のピアノはガツガツしすぎていて正直あまり好きではなかった。
それがどうだ、久しぶりに聴いた彼のピアノの響きは以前とは比べ物にならないくらい深みを増した優しい響きになっているではないか。
これをきっかけに離れていた90〜00年代の作品も遡って聴くようになり、現在に至った。

これほど心酔した坂本龍一だが、唯一、彼の70年代の学生運動をそのまま純粋培養したような政治的発言には残念ながら自分は何ら共感や賛同できる部分はなかった。
しかしそれとこれとは全く別の話で、彼の思想は彼の生み出した音楽を何ら一切貶めるものではない。

それほどまでに崇拝し、彼の生み出す音を貪り、その一つ一つを血肉と化し、自分が音楽を志すきっかけとなった彼の死は、自分の心に巨大な空白を生み、しばらく立ち直れなくなるだろうと長年恐れ慄いていた。
ついにその日が来てしまったが、いざそうなってみるともちろんショックは大きいが、意外にも自分の心は穏やかなままだった。

それというのも、闘病期間が長かったこと、そして昨年暮れに「これが最後になるかも」と言う自らの言葉とともに本当に最後となった演奏を配信し、痩せ細った姿を見せてくれたことで、かなり覚悟ができたところが大きい。
それに加えて、盟友高橋幸宏の死のショックがまだ冷めやらない中で自分にとってそのショックが分散されたこともあるだろう。

今年に入って高橋幸宏坂本龍一という自分にとって最も偉大な音楽家が立て続けに亡くなり、否が応でも一つの大きな歴史の終焉を意識せざるを得ない。

この二人(もちろん細野さんも)の存在が10代の自分にもたらしてくれた喜びと刺激と感動はどれだけ感謝してもしきれるものではない。

本当にありがとうございました。
どうぞ安らかに。