チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

TV・映画

『仄暗い水の底から』

『呪怨』がなかなか面白かったので、この機会に今まであまり縁のなかったいわゆるジャパニーズ・ホラーというやつを探っていこうと思った。 まずはこちら。タイトルからして怖いよ(^o^;)古いマンションのくたびれた設備や壁のシミ、誰もいない暗い廊下など、…

『ノスタルジア』A・タルコフスキー

昔から名画の誉れ高い映画で、ずっと観てみたかったのに中々見る機会がなかったが、最近HDDレコーダーを整理していたら随分前に録画されていたのを発見して、ようやく観ることができた。 冒頭から期待通りの素晴らしい映像だったのだが、肝心の台詞の内容が…

『呪怨 1・2(ビデオオリジナル版)』

これまでホラー映画にはあまり縁がなかったが、AmazonPrime見放題終了なので観ることにした。 恐怖の本体(伽椰子)が登場すると怖いというより笑ってしまうが、その本体が登場するまでの日常の風景に潜むそこはかとない違和感を映し出す雰囲気がいい。なん…

『誰も知らない』

AmazonPrime見放題が終了するので初めて観た。非常にメッセージ性の強い映画で語るべきことは尽きないが、とにかく主演の柳楽優弥が凄い。大きな賞を獲ったのも当然というべき凄まじい演技を見せてくれる。その後も順調にいい役者として育っていて素晴らしい…

新海誠『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』

『秒速5センチメートル』以前観た『君の名は。』がとても良かったので、新海誠監督の過去作品がAmazonPrimeVideoの見放題から外れてしまうということで慌てて観た。実は自分はアニメがあまり得意ではない。特に声優の妙に媚びた声色や、ハイテンションな騒が…

『フォレスト・ガンプ/一期一会』

言わずと知れた名作映画。やはり改めて何度観ても実に面白い。ストーリーは壮大でも、決して説教臭さや押し付けがましさはなく、普通なら「ここ感動する所ですよ!」としたくなるポイントも、そうはならずに巧みにユーモアにすり抜けるさじ加減が絶妙。特に…

『若草物語』

子供の頃、女の子はみんな読んでいた記憶があるが、自分は本も映画も全く知らなかったので、今回初めて観た。四姉妹それぞれ個性的で可愛いし、セットや衣装もとても可愛いくて中々面白かった。中でもやっぱり観ている人はジョーを好きになるよね。と言って…

『プロジェクトA』

言わずと知れたジャッキー・チェンの代表作とのことだが、恥ずかしながら初めて観た。 とにかく全編物凄いアクション! これを作り上げるのに一体どれほどの手間と準備と鍛錬とリハーサルを費やしたのだろう。 役者一人ひとりの鍛え上げられた肉体と、体を張…

『Uボート』

第二次大戦のドイツ軍潜水艦Uボート。物語のほとんどがこの潜水艦の密室内で繰り広げられる。緊迫感と圧迫感、閉塞感と焦燥感、そしてラストの希望と安堵感からの絶望と虚無感と、次々と訪れる試練に観ている側もあらゆる感情を激しく揺さぶられ、3時間28分…

『キリング・フィールド』

『キリング・フィールド』ずっと観たかった映画だが、先日テレビでやってくれてようやく観ることが出来た。時代は1970年代のカンボジア。ポル・ポト率いるクメール・ルージュが支配し、この世の生き地獄と化したカンボジア。日本でもほぼこの時期連合赤軍事…

アニメ『鬼滅の刃』を観て

アニメ『鬼滅の刃』をようやく最後まで観た。 これほど各方面で大きな話題になっているアニメなので、普段はアニメにはあまり縁のない自分も、きっとこれは自分の抱いているアニメのイメージを超越する画期的な作品なのだろうと、とても楽しみで期待は大きか…

志村けん死す

志村けん死す。 これほど衝撃的な報せがあろうか。誰もが認める、日本の歴史上最も偉大なコメディアンであろう。 特に自分たちの世代では、彼がドリフに加入してから現在に至るまで、常に彼の生み出す笑いとともに生きてきた。まぎれもなく最高のスーパース…

自分にとっての朝ドラ

朝ドラ『エール』が始まる。 前作『スカーレット』を早々と脱落した時に考えたのは、自分は本当に朝ドラが好きで観ているのだろうか?ということ。 よく考えてみたら自分が朝ドラを習慣的に観始めた『梅ちゃん先生』以降、本当に面白いと思ったのは『あまち…

映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』

映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を観た。 すみっコぐらしのキャラは大好きで、ぬいぐるみやグッズを見つけると買ったりしていたのだが、あまり詳しいことは知らず、アマゾンプライムに映画が下りてきたのでこの機会に観てみた。 最初の方で…

『おしん』再放送終わる

1年にわたって放映されていた『おしん』の再放送が終わった。1983年の本放送当時は観ていなかったので、初めて観る今回は新鮮に楽しむことが出来た。 何となくイメージでは「貧乏くさくて辛気臭い」のではないかと長いこと想像していたが、実際はテンポよく…

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

若松孝二監督『 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008)を観た。 公開当時に一度観ているので12年ぶりの再見だったが、当時は個人的に連合赤軍メンバーの著作を片っ端から読み漁っていたので、それに比べるとこの映画はリアリティに欠ける感じがして正…

『いだてん』を振り返る

今日からいよいよ新大河ドラマ『麒麟がくる』がスタートする。それにあたって、やはり前作『いだてん』を自分なりに総括しておかないとどうにも気持の整理がつかず先に進めないと思ったので、やや気が重いが、改めて振り返って「自分のいだてん」に決着を付…

今さら『ブルース・ブラザース』

「今まで観ているようでちゃんと観てなかった名作映画をお風呂で観よう!」シリーズ、今回は『ブルース・ブラザース』。 いや〜こんなにド派手なアクション映画だったっけ。あまりにもハチャメチャやりすぎでとにかくひたすらおバカだけど、最後はその素晴ら…

今さらバック・トゥ・ザ・フューチャー

最近風呂場に防水ケースに入れたタブレットを持ち込む技を覚えたので、AmazonPrimeVideoで昔の映画を観ている。特に風呂に浸かりながらだとのぼせてくるので、シリアスものよりも娯楽映画が最適。こないだは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』全3シリーズを…

ゲーム・オブ・スローンズ

『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章最終話、無事最後まで見届けた。全8章73話に及ぶ壮大な物語がここに完結。その間寝食を忘れるほどに夢中にハマり、どっぷりとこの世界に浸かってきた。 最終章の結末こそ、ここまで壮大な世界の大風呂敷を広げた割には随…

TVの音響環境改善

最近Amazon Fire TV Stickを導入したことでTVで映画やYoutubeを観たり、主にリトグリのおかげで音楽番組もよくチェックする機会が増えたので、リビングのTVの音環境を改善するべく、パワードスピーカーを購入。 色々あるので迷ったが、ルックスで一目惚れし…

風林火山

大河ドラマ『風林火山』の再放送が終わった。11年前の放映当時は最初の数話で脱落してしまったので今回初めて全話完走したのだが、実に面白かった! 何より内野聖陽はじめ役者陣の熱演と大森寿美男の好脚本により、昨今の生ぬるいスイーツ大河とは一線を画す…

『ひよっこ』終わる

『ひよっこ』が終わった。 脚本の岡田惠和も主演の有村架純もどちらも好きなのでとても楽しみにしていた。実際序盤の奥茨城編はその期待に違わぬ面白さ、更に続く東京乙女寮編では爆発的な面白さですっかりハマった。 しかし面白かったのはここまで。舞台が…

『梅ちゃん先生』終わる

この半年間一日も欠かすことなく、雨の日も風の日も北海道旅行中さえも常に一日十五分間のひと時を共に過ごした『梅ちゃん先生』がついに終わってしまった。 朝ドラ完走は15年前の『あぐり』以来。その後は朝ドラ特有のヌルさと、「私頑張ってます!」系ヒロ…

今年もこの季節がやってきた

毎年恒例戦争を語るNHKスペシャルを続けて二本観た。 まずはシベリア抑留者のお話。 どういうわけか壮絶な歴史の割には今ひとつ語られる事の少ない印象のシベリア抑留。 今回は主にソ連が収容所で行った抑留者に対する赤化洗脳工作について。 他に一切何の情…

つぐみ~!!!!!

ちょ、、、、、誰だこんなの作ったやつ!!! 俺を何度泣かせば気が済むんだ~!!!!! http://www.youtube.com/watch?v=PQVXCgD5y48&hd=1 ↑でフルスクリーンモードでご覧になる事をお勧めします。 いまだ『Mother』の余韻醒めやらず。

八日目の蝉

「八日目の蝉」全6回が終わった。 しみじみしみじみ涙。本当にいいドラマだった。 主人公の行動に共感はできないが、静かな演出と小豆島の美しい景色とオールロケの映像の中で、主人公の静かなる狂気が上手く表現されていたと思う。 主役の檀れいって人は初…

娼婦と淑女

今さらながら『娼婦と淑女』が面白い。 ・・・って Twitterでは毎日のように言っているのですっかり忘れていたが、この日記ではまだ話してなかったね。 俺が今まで見て来た昼ドラの中で一番面白かったのが『貞操問答』。 次いで『真珠夫人』『吾輩は主婦であ…

『Mother』を見た。

録画してあったドラマ『Mother』(毎週水曜日22時~)を見た。 ・・・・・なんだこれは! 素晴らし過ぎる!!! 第一話目にして号泣。 この後一体どうなってしまうのか。 まず特筆されるべきはその映像美と演出。 室蘭ロケの美しさと、極端にセリフを抑えた…

坂の上の雲を見た

俺が今まで読んできた本の中で最も面白かったものといえば、文句なしに司馬遼太郎の『坂の上の雲』だ。 これを初めて読んだ時の高揚感と読み終わった時の感動は忘れられない。 ↓ 2003/05/31の日記 2003/06/30の日記 2003/07/31の日記 自分にとって人生の物の…