チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

TV・映画

『おちょやん』から『おかえりモネ』へ

『おちょやん』が終わった。主演が個人的に注目していた杉咲花ということで開始前から楽しみにしていた。序盤はかなり面白くなりそうに思えたが、前半〜中盤はひたすら怒鳴り合いのドタバタの連続でやかましいばかりで、主役のキンキン声が耳に障り正直観る…

『ウマ娘 プリティーダービー』

『ウマ娘』第1話から観始めた。競走馬を擬人化する漫画は昔からあったが、想像以上にぶっ飛んでいてなにこれ面白い!(*゚∀゚) なにしろ競馬ファンにとっては登場人物(?)はみんなよく知ってる大好きだった名前ばかりだし、きっとそれぞれ性格や脚質なんかが…

『進撃の巨人〜Final Season・前〜』

『進撃の巨人 Final Season』を、現在配信されている第75話まで観終わった。冒頭は全く舞台が変わり、登場人物も知らない人ばかりで、おまけに絵柄も変わったので、一体何が始まったのかと当惑したが、それがこれまでの世界と徐々に繋がっていく構成の妙にま…

『進撃の巨人 Season3』

『進撃の巨人 Season3』を観終わった。 最初の方は絵柄が変わったりギャグ要素を入れてきたりと違和感があったが、段々と単に人間と巨人の戦いだけにとどまらず、「正しき王家の継承者」とか「巨人を操る能力を持つ民族をめぐる争い」みたいな話にスケールが…

『澪つくし』(1985)

朝ドラアンコール『澪つくし』の再放送が終わった。本放送当時かなり話題になっていたので何度か観たような気はするが、ストーリーなどはすっかり忘れてしまっていたので、新鮮な気持ちで楽しむことができた。 このドラマの前半は、銚子の老舗醤油屋の妾の子…

大河ドラマ『太平記』(1991)

NHK大河ドラマアンコール『太平記』の再放送が終わった。 この吉川英治の原作は以前に読んだことがあるが、正直退屈でつまらなかった印象があったので、ドラマではそれをどう料理したのかと興味はあったが、やはり原作の印象を一変させるほどの大転換は難し…

『キューブ』(1998)

気がつくとわけのわからない立方体の中に閉じ込められており、同様に閉じ込められた男女数人とトラップだらけの中を命懸けで脱出しようとする、不条理密室シチュエーション。 こんな感じの密室トラップ脱出モノって他にも幾つか観たような気がするけど、年代…

『約束のネバーランド 〜Season 1〜』(2019)

『進撃の巨人』がとても面白かったので、Season2に行く前にこの機会に普段あまり得意分野ではない他のアニメ作品も観てみようと思った。お次はこの『約束のネバーランド』。 物語はどこかの森の奥にある子供たちが共同生活を送る施設。その子供たちはとある…

『麒麟がくる』

NHK大河ドラマ『麒麟がくる』が終わった。 とにかくこのドラマ、放送開始直前から帰蝶役の沢尻エリカの突然の降板で撮り直しのため放送開始が遅れたことに始まり、放送開始後に今度はコロナ流行により長期間の撮影休止を余儀なくされるなどトラブル続きで、…

『進撃の巨人 Season 1』(2013)

数年前に話題になっていたアニメをようやく観ることができた。 家族が理不尽な存在の怪物に殺された少年が、復讐のために訓練を重ねた末にその怪物たちと対峙するまでに成長する、という基本設定はあの『鬼滅の刃』と全く同じ。どうやらこれが最近のアニメの…

『パラサイト 半地下の家族』(2019)

TVで初めて観た。アカデミー賞作品ということで楽しみにしていたが、印象としては「お金と手間のかかった大掛かりな昼ドラか世にも奇妙な物語」という感じ。 TVドラマとしてだったらかなり面白い部類だと思うが、これがカンヌとアカデミー賞?となると、えぇ…

『1917 命をかけた伝令』(2020)

時は1917年、第1次世界大戦のフランス戦線でドイツ軍と対峙するイギリス軍兵士が、重要な命令を前線に伝えるために塹壕を飛び出し、死体があちこちに転がる危険な戦場を駆け抜ける、という映画。 そして何と言ってもこの映画の最大の特徴は、最初から最後ま…

『ブラッド・ダイヤモンド』(2007)

アフリカシエラレオネでダイヤモンド採掘をめぐる苛烈な内戦と、それに関わる外国人ブローカーの物語。 内戦のシーンはかなり残虐な部分もあり、目を背けたくなる。そもそもその内戦も高値で取引されるダイヤモンドの密輸のために外国人ブローカーが武器を売…

『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)

幼少時代に映画に魅せられた少年が、街の映画館の映写技師と仲良くなり、やがて挫折と別れを経験し街を離れ、その後成功を収めたのちに数十年ぶりに故郷に帰り、かつての記憶の跡を辿り、人々の思いを知るという、ベタではあるがとにかくノスタルジー満載の…

『ジュマンジ』(1995)

サイコロを振って出た目のコマに記されている出来事が本当に起きてしまう、世にも奇妙なスゴロクのお話。 設定も面白く、好奇心を沸き立て、ファンタジーやホラー要素もあって、前半は一体何が起こるのかワクワクしてとても楽しく見ることができた。 しかし…

連続テレビ小説『エール』を観終えて

『エール』が終わった。途中コロナの影響で長期間の撮影中断があったりして当初の構想からはかなりかけ離れてしまったであろうことが容易に想像されて気の毒だったが、それを差し引いたとしても失敗作だったと言わざるを得ない。最も致命的だったのは、登場…

『ねらわれた学園』(1981)

『セーラー服と機関銃』を観た流れで、同じ薬師丸ひろ子主演のこちらも観てみた。大林宣彦監督作品ということで期待していたが、うーんこれは…。大林監督の後年の作品に見られる叙情性は大好きなのだが、ここではまだそれは見られず、ただひたすら安っぽい映…

『セーラー服と機関銃』(1981)

セーラー服姿の薬師丸ひろ子が、機関銃を乱射し、恍惚の表情で「カ・イ・カ・ン」と呟く。あまりにも有名なこのシーンは当時一世を風靡し、学校の教室ではみんながこれを真似た。TVCMでも散々流れたので、映画を観ていなかった自分も一緒になって真似してい…

『スタンド・バイ・ミー』(1986)

自分は子供の頃からお小遣いというものを貰っていなかったので、映画館に行って映画を観るという習慣もなく、大きくなってからもアルバイトしたお金は全て楽器代に消えていったので、レンタルビデオ店でビデオを借りて家で観るということもなかった。なので…

『クリフハンガー』(1993)

雪山の大絶壁で繰り広げられるシルヴェスター・スタローン主演の大アクション映画。 とにかくスタローンの強靭な肉体を駆使したアクションが素晴らしい。ストーリー的には悪役がとにかくイケスカない悪いヤツで、不死身のスタローンが何度も死にかけながらピ…

『インセプション』(2010)

「他人の夢に入り込んで、潜在意識を操作して情報を抜き取ったり植えつけたりする」お話。ディカプリオと渡辺謙が出ているので、公開当時は日本でも話題になったのではないだろうか。 アイデアは面白いと思ったが、何しろ夢の世界が、夢の中のまた夢という具…

『スターリンの葬送狂騒曲』

そのタイトル通り、スターリンの突然の死から最終的にフルシチョフが権力を掌中に収めるまでの大混乱と権力闘争をブラックコメディタッチで描いた作品。 コメディタッチとは言え、実際には映画中ひっきりなしに人々が処刑され、ギャグも日本人には馴染めない…

『野火』

『野火』と言えば、中学生くらいの時に初めて読んで、人肉食というタブーを描いたそのあまりの衝撃に震撼し完膚なきまでに叩きのめされ、それまで児童文学くらいしか知らなかった自分に「大人の本格小説というのは物凄いもんだ」というのを教えてくれた大岡…

『ハイドリヒを撃て!』

第二次大戦中、ドイツ支配下のチェコのレジスタンスの実行部隊が、ナチスNo.3と言われて暴虐の限りを尽くして恐れられていたハイドリヒを暗殺する計画の一部始終を描いた映画。 映画後半、作戦実行シーンからその後のナチスによる報復のレジスタンス掃討作戦…

『帰ってきたヒトラー』

コピーに「現代にタイムスリップしたヒトラーがモノマネ芸人として大ブレイク!」とあるので笑えるコメディ映画かと思ったら、いやいやこれは全く笑えない。 作中の街頭インタビューがどこまでガチか仕込みか判別できないけれど、ヒトラーに対する複雑な感情…

『ヒトラー〜最期の12日間〜』

ヒトラー絡みの作品は政治的メッセージがこめられているのではないかという先入観があったので、これもその辺を警戒して観始めたが、過度な演出や露骨な批判も称賛も善悪の表現も極力抑え、淡々とヒトラーが自決するまでの出来事をドキュメンタリータッチで…

『リング0 バースデイ』

リングシリーズ4作目。 ここでは呪いのビデオ事件から30年遡り、貞子が怨霊化するに至った経緯が語られる。とは言っても、おどろおどろしいホラーというよりは人間ドラマが主体になっていて、あまりにも不憫な貞子の生い立ちや恐怖や絶望に観る者は感情移入…

『リング2』

何の前知識もなく観たので、てっきり『リング』→『らせん』に続くストーリーだと思っていたら、何故か『らせん』で死んだはずの人たちが次々と出てくる。どうやらこれは『らせん』とは全く別のパラレルワールド的物語なのだ、と途中で気づくまでは若干混乱し…

『らせん』

『リング』の続編。 ここでは主に『リング』の呪いのビデオの謎解きに主眼が置かれるので、ホラー要素よりはミステリー要素の方が強く、あまりコケオドシ的な怖い場面は少ない。その分、役者陣の演技がしっかりしているので、映画としては見応えがある。そり…

『リング』

言わずと知れたジャパニーズ・ホラー代表作(だよね?)。 これまで何度もTVで放送されているので自分も観ているはずなのだが、どうも甚だ不真面目な視聴だったようで、最後に貞子がぐわぁと出てくるところくらいしか覚えてなく、どんな内容だったか印象にな…